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内容説明
音楽と詩の流れる、堂々として素朴な画面…。豊かな才能を美しく開花させ、多くのファンを魅了した画家の、早すぎた晩年の苦悩の日記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シガー&シュガー
5
日記と素描とエッセイを、美しいレイアウトでまとめた一冊。有元さんの豊かで真面目でユーモラスな人柄が窺い知れる。氏の絵画と音楽との結びつきが意識的に狙って成されたものだということに驚いた。巻末の名画についてのエッセイも興味深く、スーラの絵のそれにおいて、ルネサンス以降に明暗の表現が単なる絵画の説明的なものになってしまったのではないかと述べていたことはとても面白かった。氏の絵画解説(雑感?)がここに収録されているだけだとしたらとても残念。残念と言えば病魔が氏を連れ去ってしまったことに尽きるけれど…。2015/10/24
まこと
0
画家というのはどこか特殊な人種だという先入観がありましたが、画家も一人の人間でした。常に迷い、焦り、自分を励まし…といった人間らしさが生々しく記されています。迷いがない人間なんていないんですね。今後は有元利夫の絵が少し違って観える気がします。2012/12/27
岸野令子
0
有元さんの絵にからは音楽が聞こえる。彼もそれを意識していたのですね。私と同世代なので、学校の美術の時間で《印象派》を教えられたことは一緒だ。いまだに日本の展覧会は《印象派》が人気だものね、この教育的刷り込みの功罪は大きい。石を砕いて絵の具にする日本画の手法を油絵にも取り入れて、独特の色調を生み出したのですね。素描もすてきです。もっと生きて欲しかった…。2012/12/16




