皇后の碧

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皇后の碧

  • 阿部 智里【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103559511
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



平和の裏に隠された真実とは。謎が謎を呼ぶ、新次元の精霊ファンタジア!
少女ナオミは、風の精霊を統べる皇帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。皇帝の後宮に
は皇后と愛妾(つま)がおり、彼の胸には皇后の瞳の色に似ている緑の宝石を選び抜いた首飾り「皇后の碧(み
どり)」が常に輝いていた。訝りながら己が選ばれた理由を探るうち、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えている
ことに気づくが……。

内容説明

かつて火竜に家族を焼かれた少女ナオミは、風の精霊を統べる皇帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。皇帝の後宮には風の精霊の皇后と、火の精霊と水の精霊の愛妾がすでにおり、彼の胸には皇后の瞳の色に似ている緑の宝石が連なる首飾り「皇后の碧」が常に輝いていた。高位の精霊である妻妾たちの棲む地に馴染めるよう、年老いた宦官長とまじないの修練を重ねつつ、己が選ばれた理由を解き明かそうとするうち、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えていることに気づいてゆく。誰が味方で敵なのか、後宮は何を隠しているのか、そして「皇后の碧」が真に意味するところとは―

著者等紹介

阿部智里[アベチサト]
1991年、群馬県前橋市生まれ。早稲田大学文化構想学部在学中の2012年、『烏に単は似合わない』で松本清張賞を史上最年少で受賞。17年、早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。24年、デビュー作から続く和風大河ファンタジー「八咫烏」シリーズで第9回吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

247
阿部 智里、2作目です。前回読んだ「発現」よりも上質なファンタジー、本書が新章だとすると続編はあるのでしょうか❓ 古代より、エメラルド、マラカイト等、碧色の宝石は珍重されています。 https://www.shinchosha.co.jp/special/kogonomidori/2025/07/14

美紀ちゃん

177
kounoさんの表紙が美しい。蜻蛉帝シリウスは皇后の瞳の色の宝玉を選び抜き『皇后の碧』と名付けていつも首にかけている。とても煌びやかで想像力の乏しい私はキラキラした宴の様子や『水晶堂』という名の植物園の様子などの情報がもっと欲しい。さぞ美しいのだと思う。皇后イリスは本物なのか?死んでいるのか?疑惑を持つ侍女。ナオミも巣の宮の秘密を探りたい。水の精ティアは巣の宮の秘密には『皇后の碧』が関わっていると言っていた。どんな秘密なのか?ワクワクしながら一気読み。女性が強いのはカッコいい。満足の結末。面白かった。 2025/11/13

ゆみねこ

87
阿部さんの新たな作品は、精霊の物語。風・火・水・土の4つの要素を持つ精霊たち。かつて火竜(ドラゴン)に家族を焼かれた少女ナオミは風の精霊を統べる絶対権力者・蜻蛉帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか」と誘われて後宮に入ることに。後宮の大きな秘密、クセの強い寵姫たちと謎めいた皇后。面白かった!2025/06/18

星群

82
あぁ、だから〝皇后〟の碧なんですね。納得です。土・水・風・火の精霊をはじめ、様々な動植物の精、の世界。素敵過ぎます。一目ならぬ一読みで虜になりました。八咫烏の世界よりも好きかも。宮廷ロマンスなのかと思いきや、シフターフッドでしたね。皇后は生きているのか、手に汗握りました。続編出るかな?この一冊で終わりにするには、勿体無い世界です。是非とも続編希望!!2025/07/09

ままこ

79
上質のファンタジーって心踊る。両親を火竜に焼き殺されたナオミ。復讐の物語かといえば違う。美しく優しい孔雀王ノアと出会うが、のちに風の精霊全てを束ねる蜻蛉帝シリウスに気に入られてしまいかっさわれてしまう。後宮でのシンデレラストーリーかといえばこれまた違う。予想を斜め上行くまさかのストーリーで伏線にハッとする。一連思い起こせばそんな感じにも受けとれるよね。上手いなぁ。各キャラもいい。タイトルに納得。練りに練られた「そういうことか!」謎解きファンタジー。読後感良し。満足の面白さ。2025/08/19

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