サンショウウオの四十九日

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サンショウウオの四十九日

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  • サイズ 46判/ページ数 144p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103557319
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

同じ身体を生きる姉妹、その驚きに満ちた普通の人生を描く、芥川賞候補作。周りからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか? そして今これを考えているのは誰なのか――三島賞受賞作『植物少女』の衝撃再び。最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く、世界が初めて出会う物語。

内容説明

同じ身体を生きる姉妹、その驚きに満ちた普通の人生。医師でもある気鋭が描く、世界が初めて出会う物語。2024年第171回芥川賞受賞。

著者等紹介

朝比奈秋[アサヒナアキ]
1981年京都府生まれ。医師として勤務しながら小説を執筆し、2021年、「塩の道」で第7回林芙美子文学賞を受賞しデビュー。2023年、『植物少女』で第36回三島由紀夫賞を受賞。同年、『あなたの燃える左手で』で第51回泉鏡花文学賞と第45回野間文芸新人賞を受賞。『サンショウウオの四十九日』で第171回芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヴェネツィア

524
朝比奈秋は初読。この人は本作以前に三島由紀夫文学賞をはじめ、既にいくつかの文学賞を受賞しており、医師との二足の草鞋ながら、作家としてこれ以上ないくらいに華々しい活躍である。タイトルの意味は作中で明かされるが、相補相克をシンボリックに表す陰陽図(陰陽魚とも)をサンショウウオに見立てたものであり、これはそのまま主人公の杏と瞬の暗喩でもある。小説のテーマは単に「私」というアイデンティティを超え、意識もしくは思惟することの本質に迫ろうとするところが斬新である。また、それを語る話法にも工夫が凝らされており、⇒2024/09/15

starbro

400
第171回芥川賞受賞作・候補作、第一弾(1/5)、今回は受賞作です。朝比奈 秋、3作目です。胎児内胎児の親から産まれた結合双生児という特殊設定純文学、設定の割には普通の家族小説でした。個人的には、著者の前2作の方が良かったと思います。 https://www.shinchosha.co.jp/book/355731/2024/07/25

青乃108号

394
ここ数年、年が明ける度に立て続けに両親が亡くなり、つい先月は義父が亡くなり、親の火葬を見続けて来た。骨は皆、没個性的で一様にそれは骨だった。俺は自分の火葬を想像する。左足を骨折した時に入れたチタンのボルトを抜かず仕舞いなのだが、それは溶けてしまうのだろうか、出来れば原型を留めていて欲しい、せめてその部分で主張したい。本書を読んで思うのは自分の死ばかりだった。人の死の無情を淡々と語る本書はその部分のみに感じ入った。その他本来主題とされているものは余計だった。主題が語られている時、俺はチタンのボルトを思った。2025/04/15

塩崎ツトム

285
ティム・バートンの映画「ビッグ・フィッシュ」や、「ベンジャミン・バトン」みたいな、無害なホラ話を連想した、良くも悪くも。設定や登場人物もよく練られていて、杏と瞬という、半身ずつの双子の間の視点を切り替わる書きぶりも見事。筆者はきっと秀才なんだろう。しかし技巧的すぎるというか、どこもかしこも気が回りすぎというか、ストーリーテーリングが完全に筆者の制御下にあるせいで、文学的な凶暴さや毒がない。安全と清潔さが保証された、完璧なフリーク・ショーという感じ。(つづく)2024/08/10

道楽モン

278
文句なし納得の芥川賞。作品に込める熱量が圧倒的で、しかも哲学的あるいは存在論的なゴールを目指している(当然ながらたどり着けないけど)姿勢にスゲーなぁと思う。一つの肉体に2つの意識が共存するという設定は、魂や自意識の存在を探し当てるための思考実験だ。数学の背理法に近いかもしれない。壮大なテーマを短編で表現するのは困難極まりない所作であるが、おそらく作者はずっと継続して、命の限りに追求する筈だ。なぜならこのテーマは借りものではなく、内面から溢れ出るものだから。答えのない巨大な敵に挑む作者の姿を見守りたい。2024/07/31

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