出版社内容情報
文芸界震撼!至宝の校閲秘話から生まれた変態的情熱溢れるお仕事コミック! 普段ほめられることはなく、陽の当たることのない縁の下の力持ち――それが校閲。ひとつの言葉、ひとつの表現にこだわる日本語のプロとして本作りに欠かせない校閲者たちは、個性豊かな文芸作品とどう向き合っているのか? 文芸版元だからこそ知り得た作家とのエピソードや秘蔵の校閲あるあるを楽しめる校閲者の日常物語!
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
84
お仕事系コミックエッセイ。奥付には載らないが本の作成に大きく貢献する「校閲(こうえつ)」について。協力/新潮社▽校閲部新人の瑞垣(みずがき)と10年目の九重心(くじゅうこころ)の日々のお仕事。「百年後に残す一冊を作っていくという意思」誤植の訂正や表記統一だけでなく時代考証や事実確認を含む、広い視野で文章を見ていく▽「本」や「作家」に対しての敬意が高い、大変なお仕事だと思います。校閲について重視してる出版社と全く関しないレーベルと差が激しいなと感じるこのごろ。2023.12刊2025/04/24
しいたけ
80
新潮社の校閲部についてのコミックエッセイ。校閲という仕事の大変さとか矜持とか作家との関わりの面白さとかリスペクトとか、とにかく内容が濃ゆくて濃ゆくて読んでる途中で「この本一生大事にする!」と誰にともなく宣言した。ところどころで出てくる作家の名前も嬉しい。「完成度の高い見事な原稿を書く」と書かれているみゆきさん清さんとか、達筆で字が美しいとある私の好きな次郎さんとか。「百年後に残す一冊を作っていくという意志」「言葉の海を見渡さなきゃ」などの痺れる名言もたくさんあった。2024/10/13
ネギっ子gen
79
【校閲とは、著者の世界に一番に寄り添い、一緒に作品作りをしていく陰の立役者。校閲は「百年後に残る一冊を作る意志」そのもの】目が霞むまで比べ、指紋がなくなるまで閲する。出版社の「縁の下の力持ち」として存在する校閲者の日常が軽妙に描かれ、発売元(というより取材先)新潮社の矜持を強く感じたコミック。<校閲の「校」は「校(くら)べる」と読んで、照合して誤りを正すという意味。そして「閲」は「閲(けみ)する」と読んで、調べたり見て確かめるという意味>だと。「あとがき」で<物語はまだ続きます>とあったので、続編希望!⇒2024/10/19
ばう
67
★★★★校閲の仕事がテーマの漫画。割と薄い本でしかも漫画なのであっという間に読めますが“校閲とは何ぞや”という事がよく分かる中々内容の濃い本でした。以前『校閲ガール』を読んだ時も思ったけれど緻密で奥の深いお仕事だなぁと感心。正に縁の下の力持ち、です。そして九重さん始め登場人物皆が素敵なキャラクター。「校べて閲して」という表現、初めて知りましたが良い言葉ですね。「百年後に残す一冊を作っていく意志」が校閲の原点。これからは更に有難い気持ちを持って本を読んでいこう!そういう気持ちにさせられた1冊でした。2024/07/21
涼
57
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2025/03/post-c955dd.html 「鉛筆入れ」という言葉を、初めて知りました。書籍としても発行して頂きたい本です。2025/03/13
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- 和書
- 技術移転 〈続〉