出版社内容情報
え、飼えるの? 食べる人がいるの? そもそも鳥としてどうなの? と目が点なあなたに。「カラス先生」の変で愉快な、いきもの語り
内容説明
鷹の速さやフクロウの平たい顔の秘密、恐竜との関係や天候不順にどう対応しているかなど、身近な鳥の秘密に迫りつつ、案外とヘタレで弱気なのに悪賢いと思われがちなカラスの生態やポイントを、あますところなく「カラス先生」が伝えます。カラスって、やっぱりおもしろい!カラス好き、鳥好きに贈る、愉快な一冊。
目次
脳内がカラスなもので
1章 フィールド武者修行
2章 カラスは食えるか
3章 人気の鳥の取扱説明書
4章 そこにいる鳥、いない鳥
5章 やっぱりカラスでしょ!
付録―カラス情報
著者等紹介
松原始[マツバラハジメ]
1969年奈良県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。専門は動物行動学。東京大学総合研究博物館・特任准教授。研究テーマはカラスの行動と進化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
344
著者の松原始氏は、現在のカラス研究の第一人者(たぶん)。タイトルだが、著者が冒頭でしきりに言い訳しているように、実は本書はカラスの飼い方を指南したものでは全くない。私は一向にかまわないのだが。では、何なのかというと、これはカラスを中心とした鳥類の(霊長類も一部登場しているが)動物行動学入門といった趣きの本である。かのコンラート・ローレンツの衣鉢を継ぐ研究の一端を披歴してくれているのが、まさに本書である。時々脱線するものの、実に面白い。この学問は面白くないといかんのだと言わんばかりである。もちろん、⇒2024/08/18
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
95
(2023-21)【図書館本】「カラスは飼えるか?基本、飼えない。以上。」カラスの飼育方法ではなくて、京大のカラス屋松原さんの鳥或いは動物エッセイ。屋久島の猿調査の話や、猛禽類やニワトリの話などなど。とはいえどカラス屋なので、あちこちにカラスが登場し、カラス愛が感じられる。人気のある鳥の条件として、綺麗で、賢くて、社会性があって、動作が面白くて見ていて飽きない事を挙げている。カラスは全部当てはまるのになぁ。何故人気がないんだろう?カラスかわいいのにー。★★★★2023/03/08
トムトム
71
あぁ、面白かった!松原先生のカラス本にはずれなしです。博物学は全ての存在に対する偏執的な愛である、との言葉に共感しました。生き物だけでなく鉱物、人工物、メカ、お化け、妖怪、全ての存在に対する愛と畏敬の念が大切だと思います。些細な事にも「すごいなぁ」と思いながら生きていると、毎日が楽しくなります。少々アホな子扱いされる事もありますが、それはそれ♪2021/06/19
shikashika555
55
松原始さんのカラス本最新刊。 鶏や鷹、鵲、フクロウ、ドードーなど、カラス以外にも鳥の話が盛り沢山で楽しめる。面白くてちょっとためになる本。 カラスの賢さとドンクサさも好奇心旺盛なくせに怖がりなところも、読めば読むほど愛しくて興味が湧く。 学習が早くて、でも人間のためには働かない。 賢そうでマヌケ。 しつけたら役に立ちそうに見えて、実は自分の事しか考えてない。 嫌われてても、マイペース。 とってもすてきな奴ではないか。 私もカラスみたいに生きたい。 もう既に 似てるかもしれない。2020/05/22
アッキ@道央民
49
久しぶりにカラス本が読みたいなと思って読んでみました。カラスの教科書の松原始さんの著書。屋久島でのサルの研究のお話しなど、盛りだくさん。カラスに限らず、フクロウや猛禽類のお話し等を動物行動学などの視点から面白く解説してくれているので、鳥好きな方は読んでみると面白いかも。カラス、飼うのはかなり覚悟は必要そうだけどね。もちろん、カラスのお話しも、興味深いし、何よりカラス愛に溢れている。カラスを含めた身近な自然に興味を抱かせてくれる1冊だと思います。2023/03/04
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