名もなき星の哀歌

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  • サイズ B6変判/ページ数 407p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103522317
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

記憶を取引する店で働く青年二人が始めた探偵業が、予想外の展開へ――。伊坂幸太郎氏絶賛の第5回「新潮ミステリー大賞」受賞作!人の記憶を取引する店で働く良平と健太。謎の歌手「星名ひとみ」の素性を追う二人は、その過程で「医者一家焼死事件」と、星名のために命を絶った男「ナイト」の存在を知る。それぞれの想いと記憶が交錯するなか、二人が辿り着いた美しくも残酷な真相とは? 大胆な発想と圧倒的な完成度で話題を呼んだ期待の超新星、現る。

結城 真一郎[ユウキ シンイチロウ]
著・文・その他

内容説明

裏稼業として人の記憶を取引する「店」で働く銀行員の良平と漫画家志望の健太。神出鬼没のシンガーソングライター・星名の素性を追うことになった悪友二人組は、彼女の過去を暴く過程で医者一家焼死事件との関わりと、星名のために命を絶ったある男の存在を知る。調査を進めるごとに浮かび上がる幾多の謎。代表曲「スターダスト・ナイト」の歌詞に秘められた願い、「店」で記憶移植が禁じられた理由、そして脅迫者の影…。謎が謎を呼び、それぞれの想いと記憶が交錯し絡み合うなか辿り着いた、美しくも残酷な真実とは?大胆な発想と圧倒的な完成度が選考会で話題を呼んだ、二度読み必至のノンストップ・エンターテインメント!

著者等紹介

結城真一郎[ユウキシンイチロウ]
1991年6月、神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業。2018年、『名もなき星の哀歌』で第5回新潮ミステリー大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

175
人間の記憶を売買するという不思議な話から始まります。 (その前に前ふりのようなプロローグは有りますけど) そのまま、記憶をどうのこうのという話になるのかと思っていたら、『星名』というシンガーと出会ったことから事件へとまきこまれていきます。 巻き込まれていくというよりも(ネタバレになりそうなので、あまりかけませんが)、当然の結果のような感じです。 ただ、登場人物や記憶を操作したというあたりからなんとなくストーリーが解ってしまいましたけど、それでも、面白かったです。 よくできた話です。 2022/07/04

ウッディ

121
自分の記憶を売り、他人の記憶を買う、そんな記憶の売買を行う裏稼業で働くことになった良平と健太。想い人を探し求めて各地で路上ライブを行う星名という謎のシンガーの素性を負い始めた二人に待っていた真実とは?記憶を売り払ってしまった時、その人はその人であり続けられるのかという哲学的なモチーフをベースに展開される謎解きは面白かったが、SF的な設定を理解するのに時間がかかってしまった。消し去ってしまいたい嫌な記憶、それでも今の自分を形作っているものを売り渡し、無くしてしまう切なさを感じながら、読了。2022/12/16

tonnura007

94
良平と田中は「店」で裏稼業として厳しいノルマをこなしながらバイトする二人組。「店」では人の記憶を売買しているのだ。二人は集まった記憶をもとに探偵の活動を始め、路上で星名という女性の歌声に遭遇する。そして、彼女の謎を探り、彼女の過去にツヨシとナイトという二人の少年の存在を知る。 記憶の売買という発想が非常に面白い。奇想天外な設定であるので本書も特殊設定ミステリーにも分類されるかもしれない。記憶というのはその人自身の存在を意味しており、その人の人生そのものというのも頷ける。2025/03/19

mariya926

94
なるほど!だからこの題名なんだと読み終わった時に分かりました。記憶を売り買いするって最初は冗談かと思ったのですが、ちゃんと物語になっていました。ちなみに後半には怪しいって気がついていましたが、本物の犯人まではたどり着けませんでした。最近、図書館で本を借りているのですが、誰かが有名か作家さんの有名ではない本をリクエストしていて、なぜこの本を選んだんだろう?と推理しながら読んでいます(笑)この作家さんも有名な本が2冊もあるのに、なぜこの本をリクエストしたんだろう?読むのに少し手こずりました。2024/09/05

あも

76
伊坂幸太郎が推薦してたので読んでみた。確かに伊坂っぽい。記憶を売買できる秘密の店で営業として働く良平と健太の友人コンビが主役。神出鬼没の歌姫・星名、彼女が捜し求める幼馴染み、一家全滅の放火事件の犯人、銀行員をしている良平の事情、漫画家志望の健太…様々な要素がバラバラに配置されていく。そして店が買い取った記憶の断片を繋ぎ合わせることで、全てがつながっていく。要素が多すぎてややどこが主軸か見えにくくなるきらいもご都合主義な展開もあったが面白かった。これは、果てしない宇宙を舞台に大切な誰かを探す星屑たちの物語。2020/09/01

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