出版社内容情報
ビットコインは「もう終わり」。ブロックチェーンは「これからが本番」。金融界を席巻する技術革命の最前線とその未来を鮮明に描く。
内容説明
ビットコインは「終わった」。ブロックチェーンは「これから本番」。日銀出身の決済システムの第一人者が、ビットコインの崩壊をいち早く予測。ゴールドマン・サックスから三菱東京UFJ銀行、そして各国の中央銀行が繰り広げる次なる覇権争いを鮮やかに描く。
目次
序章 生き残る次世代通貨は何か
第1章 謎だらけの仮想通貨
第2章 仮想通貨に未来はあるのか
第3章 ブロックチェーンこそ次世代のコア技術
第4章 通貨の電子化は歴史の必然
第5章 中央銀行がデジタル通貨を発行する日
第6章 ブロックチェーンによる国際送金革命
第7章 有望視される証券決済へのブロックチェーンの応用
著者等紹介
中島真志[ナカジママサシ]
1958年生まれ。81年一橋大学法学部卒業。同年日本銀行入行。調査統計局、金融研究所、国際局、金融機構局、国際決済銀行(BIS)などを経て、現在、麗澤大学経済学部教授。博士(経済学)。決済分野を代表する有識者として、金融庁や全銀ネットの審議会等にも数多く参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
98
中島先生の本は本当にわかりやすくて読みやすくしかも私のいいたいことをかなりいわれています。ビットコイン自体は本当に一種の投機商品なのでしょう。それよりもブロックチェーンというものの役割が重要だと喝破されています。確かにそうで今後はかなりこれを利用して金融機関のかなりの業務のコストが軽減されていくはずです。フィンテックについてはかなり懐疑的な私もブロックチェーンの将来性はかなりあると思います。2017/11/08
えちぜんや よーた
92
挑戦的なタイトル。ただしそのタイトルに値するだけの事実について一つ一つ丁寧に「冷や水」をかけていっている感じ。たしかにGOXやCoincheckの騒動を見ていると仮想通貨には「財産的価値」しかないように見える。チューリップバブルのとき、球根は球根なりの価値に落ち着いた。ただビットコインには本源的価値はゼロの可能性が高いらしい。中央集権によらない「リバタリアンな世界」を目指した仮想通貨やブロックチェーン技術が、実は世界各国の中央銀行によってデジタル通貨の基本技術になっている現状。どれもこれもはじめて知った。2018/01/31
Willie the Wildcat
70
コトの本質は何かが明確であり、ビジネス・技術両面で要点を簡潔に説明。入門編/確認目的に最適。技術面はもれなくブロックチェーン。暗号技術、ブロックチェーン技術、そしてプルーフオブワークがキーワード。ハッシュ値とナンス値が鍵となるセキュリティ面が、ビジネス機会を拡げる。昨今の関連事件は、ブロックチェーン技術の問題ではない!既知だが重要なリマインド。ビットコインは各種問題点のみならず、独占性と発行上限が潜在リスク。変動要素は、もれなく政府介入。ギャンブル性を是正した通貨化、これが私の希望。”可能性”は有る。2018/05/04
Miyoshi Hirotaka
43
概念や用語は難解だが、ビットコインは海上コンテナに酷似している。運賃の大部分を占めていた荷役作業がほぼゼロになり、規格化の動きが港から鉄道、トラック輸送へと広がった。現在、ビットコインは、マイニングという分野での競争が熾烈。電力コスト勝負なので、投資対効果は早晩消える。一方、中核技術のブロックチェーンは世の中を変える可能性を秘めている。人手がかかっている国際送金、証券決済、未公開株取引、議決権行使などの分野での応用が期待されている。鉄の箱は四半世紀で世界を変えたが、電子通貨はもっと早く世界を変えそうだ。2019/03/21
kawa
34
昨今の仮想通貨騒動を横目に、カヤの外状態であったのだが、仕事関係で、そうも言っておれず本書を手に取った次第。仮装通貨の実態を把握するのには、前半の100頁で良く理解しやすい。その後は、仮装通貨を技術的に支えるブロックチェーン(インターネット以来の発明だそうな)の可能性の概説なので、業界関係者でなければ飛ばし読みでOK、2~3時間で読了できる。「仮想通貨の仕組みに疎い人ほど相場の先行きには楽観的であり、中身に詳しい人ほど警戒的に見ている傾向が強い」(筆者後書き)疎い私の直観も警戒警報…、遊びならいいかも。 2018/02/05
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