出版社内容情報
失恋でボロボロ、働くのも無理……。そんな人をサポートする公的サービスがあったら? 少し不思議な世界に暮らす人々を描く短編集。
内容説明
ほんの少し不思議な世界に暮らす心優しき人々の6つの物語。軽やかで幸福に満ちた新感覚SF短篇集。
著者等紹介
雪舟えま[ユキフネエマ]
1974年札幌市生まれ。作家、歌人、ボーカルとして活動。著書に歌集、小説など。ユニークな言語感覚できらめく世界を描き出す新時代の幻想文学の旗手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
65
雪舟さんの独特な世界観を堪能できる短編集。最後に楯と緑が♡表題と繋がっていてわぁ!ってなりました。他にも「失恋給付マジカルタイム」「キッチン ダンス」が良かったです。不思議だけど、まぁそんなこともあるかもね。楽しければいいのよ。みたいな。。今回も個性的な名前で物語を印象付けてました。野花南さんの赤い星のマグカップきっと素敵☆って思ってたら北海道の野花南駅が出てきてた。現実と夢の境目、名前、性別、人間を超えて。。エリザベステトラのハーブの香り、あと硫黄泉が大好きなので硫黄臭のする入浴剤が気になりました。 2019/02/25
あおでん@やさどく管理人
31
少し不思議な世界に暮らす心優しい人たちの短編物語6作。特に好きだったのは「おやすみ僕の睡眠士」と表題作「パラダイスィー8」。少し長くなるので引用はしないが、「こんな世界になってくれればいいな」と思える一節がどちらにも入っていたのがよかった。2020/11/23
sssakura
31
久しぶりに雪舟えまさんの世界を堪能。「失恋給付マジカルタイム」瀬戸さんは、小林聡美さんが演じるとはまりそう。最後、ハッピーな予感で終わるのもいい。「おやすみ僕の睡眠士」今、まさに代理睡眠してほしい。「愛たいとれいん」あまあまな2人に幸せを分けてもらったよう。『生きていると、心を動かすものが向こうからどんどんやってきて、それらを感じているだけで精いっぱいだと時どき思う』いくつになってもそう思えるといいな。この三作品が特に好き。2017/10/02
まー
27
雪舟さん、自分の中でスーッと入ってくるものと、うまく噛み合わないものとがあるんだけど、こちらは前者でした。どれも不思議な、でも幸せな雰囲気の短編集。失恋給付金のお話が好き!なんだかみんな幸せになれるといいな。そんなフワフワした感想。2017/11/23
信兵衛
25
カラッと明るくて、気分の良い明るさがこの短篇集にはあります。そこが魅力。2017/09/05