出版社内容情報
14人の人気クリエイターが、日々の暮らしの中に現れる美しさ──「ケの美」を表現。佐藤卓ディレクションの話題の展示が一冊に。「ハレ」そして「ケ」。日々の営みである「ケ」の中にこそある美を求めて。石村由起子、緒方慎一郎、小川糸、隈研吾、小山薫堂、塩川いづみ、柴田文江、千宗屋、土井善晴、原田郁子、松場登美、皆川明、柳家花緑、横尾香央留――14人の人気クリエイターが表現する、日々の暮らしの中に現れる美しさとは? グラフィックデザイナー佐藤卓のディレクションで話題となった「ケの美」展のすべてが一冊に。
佐藤 卓[サトウ タク]
著・文・その他
内容説明
「ハレとケ」の「ケ」は、日常です。日々の暮らしにこそ宿るもの、毎日の繰り返しでこそ成る充実。そこに14人は美を求めました。オルビス30周年記念「ケの美」展が一冊に。
目次
ケの美を考える14人(土井善晴・料理研究家;柴田文江・プロダクトデザイナー;隈研吾・建築家;千宗屋・武者小路千家家元後嗣;石村由起子・「くるみの木」代表・空間コーディネーター;緒方慎一郎・「SIMPLICITY」代表・デザイナー;小川糸・作家;小山薫堂・放送作家・脚本家;塩川いづみ・イラストレーター;原田郁子・「クラムボン」ミュージシャン ほか)
対談 佐藤卓×橋本麻里 日常の裏側で働くデザイン
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感想・レビュー
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akiᵕ̈*
4
オルビス30周年記念で、「ケの美」展なるものがあったのですね。第一線で活躍されている14人のデザイナー&クリエーターさんたちの、日常にフォーカスした、当たり前の中にある「美」とは、が垣間見れます。みなさんそれぞれに、大切に慈しんできているものたちは、どれも見ていて、わくわくします♩決して値段ではなく、その人にとっての大切にしてきているもの。ものを丁寧に扱うということは、その人自身、自分の事もきっと、丁寧に扱っているんだろうなと、わたしは思います。塩川さんのクマのポーチ、すっごく気持ち分かるなぁ。2019/02/08
KOU
3
デザイナーの佐藤卓さんが編著ということで手に取った。日常を「ケ」として、当たり前の生活の中での美しさに焦点を当てている。だんだんと「ハレ」と「ケ」の違いが認識されなくなっている現代において、「ケ」の要素をどのように充実させていくのか。2019/02/17
カエル子
2
ゼロ・ウェイストを追求する町、徳島県は上勝町の宿にて借り読み。ハレの日ではなくて、その対局にある「ケ」の美について、クリエイターとして生きる人たちが日々をふり返り、選んだ日用品を紹介しながら、想いを綴る連作エッセイのような佇まい。わたしの日常をさりげなく彩り続けてくれているモノがあるだろうか?と自問しながら読みました。上京する時に母が持たせてくれた木ベラとか、旅に出る時に必ず使う頂き物の風呂敷とかかなぁ。帰って、身の回りを見直してみたい。日常をこそ大事にしていこう。2022/03/19
思惟
2
「ケ」を意識する事で何気ない日常が豊かになる気づき。民藝にもつながる、役割のために工夫されたカタチの中の美。2019/05/25
まるこ
1
すごく面白かった!ケの美について、正解のない問いに様々な分野で活躍している人達の思いを知れて、とても興味深かった。最後の対談も面白くて、デザインなどについて色々考えさせられる内容だった。また読む。2021/06/10