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出版社内容情報
少女から狂女までを演じ、九〇歳でなお艶やかな天性の女優。没後二〇年、遺された千五百通の手紙を辿り日本演劇のカリスマを再発見!
内容説明
没後20年、遺された1500通の手紙をたどり、素顔の魅力を見た。不世出の女優が再び光を放つ。
目次
第1部 大女優への道(戦前―ヒロシマから東京へ;戦後―大輪の華)
第2部 「杉村春子」を語る(齢とともに、なお美しく;相手役を一番多くつとめた男―北村和夫;美意識が引き合う―人形作家ホリ・ヒロシ;時分の花、老木の花)
第3部 杉村春子の素顔―居間に遺された手紙をたずねて(若い女性の見た杉村の素顔;黒柳徹子の七枚の葉書;ある女優―萩生田千津子の場合;二人の大女優―杉村春子と森光子;もうひとつの「女の一生」―呉服屋の女将、小川ヤエ)
著者等紹介
川良浩和[カワラヒロカズ]
1947年生まれ。佐賀県出身。早稲田大学第一文学部卒。「NHKスペシャル」など二百本に及ぶ報道ドキュメンタリーを制作。新聞協会賞、文化庁芸術祭賞、放送文化基金賞など受賞番組多数。現在、ノンフィクション作家、プロデューサー、ドキュメンタリー塾川良組監督。日本エッセイスト・クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
26
舞台の方なので、あまり作品に接している記憶はないのですが、テレビでは「東芝日曜劇場」、映画では小津作品。その印象は、くせのある役柄からか、少し怖いイメージでした。晩年には批判めいた声も聞こえていたけれど、森光子さん、吉永小百合さんの証言は、杉村春子という女優の凄さを強く感じさせます。女優として、生涯を終えた杉村春子の凄さが凝縮された著書だと思います。2017/12/31
ケニオミ
12
本書を読む前に黒澤明監督の『赤ひげ』を見ました。杉村春子が女郎屋の女将を演じていて、嫌らしい役を存在感ある演技で演じていました。そう言えば、小津安二郎の『東京物語』でも、東京に出てきた両親に時間を割けない二女の役をリアルに演じていたことを思い出しました。思い出したというよりも、最後の形見分けのシーンで、ずけずけと自分の欲しいものを主張するだけ主張し、さっさと帰って行ってしまう役のうまさにあっけにとられたのです。本書を読んで彼女の女優としての偉大さを再認識しました。一度でもいいから彼女の舞台観たかったな。2017/10/27
hitotak
3
杉村春子は映画やテレビドラマでしか観たことはない。長年劇団の看板女優で、そこでは演劇史上の大事件でもある団員の大量離脱もあり、いかにも大女優然とした自己中な人なのかと思っていたが、本書後半での周囲の親しかった人たちが語る杉村は、舞台を降りればきさくで、気配りができる普通の女性という感じ。勿論そんな単純な人物像であるはずはないけど。杉村に批判的だった側からの意見はないので、杉村論としては少し物足りないが、名のある女優たちがこぞってその演技力を称えていて、舞台を観てみたかったなあという気持ちになる。2018/04/12
津島澪
0
内容は興味深かったけれど、文章に難あり(?)かも……。2017/12/05
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- 和書
- あの年の春は早くきた