魔王の愛

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  • サイズ B6判/ページ数 375p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103449027
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「戦え!」という神の声がいつも聴こえていた。聖者のなかには、ちいさな悪魔がいた。非暴力運動の指導者、インド建国の父、マハトマ・ガンジー。多面的な実像に迫る長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

色々甚平

8
ガンジーに対する知識なんて非暴力とインド人程度にしかなかったのですが、宗教問題によって起こる暴力を解決しようとしたり、ある時は歩く道に花や草で道を作ってもらえたが、次は糞尿をぶちまけられたりという良い側面ばかりを持っている人物ではなかった。元々弁護士で生まれも裕福であった。風習に背くようなこともしたし、金持ちとの関係や、女関係もあった。しかし、彼は彼の軸だけはぶらつかせず生きたのだと感じた。母国ではヒーローのようだが、尊敬はするが行動にはうつさない(うつせない?)のだろう。2014/01/23

ブルーツ・リー

6
作中ではひたすら「Xさん」とだけ書かれているが、まあ、つまりはガンジーの生涯を追った、伝記に近い小説。 ただ、普通の伝記ではなくて、あくまで小説の形態を取っていると感じるのは、ガンジーを神棚から降ろす作業に徹底していて、神や聖者ではなくて、俗悪なる人間としてのガンジーを見つめる事によって「人間が」世界のために何ができるのか、と追及していった作品。聖者がやった事、では、神様が何事か成したようであり、そうではなくて、性愛やらなにやら、人間が持つ悪の面を抑え、聖者のような行いを成した事を、絶賛しているようにも。2020/01/16

メルセ・ひすい

4
14-70 赤65 イスラーム教信者をムスリムの一言で表現すべきでない。南アでの活動、人種差別の表現、雰囲気が稚拙…調査、研究した書籍数が不足しているのでは英語の資料をもっともっと読むべき! 邦訳書では駄目 それからバングラディッシュと印度も勉強の要あり。対パキスタンだけでは弱い。。(`ε´)。なぜ、非暴力を貫けたのか。非暴力運動の指導者、インド建国の父、マハトマ・ガンジー。偉人でなく魔王と呼び、死者と対話しながら、その生きた道を辿る。人間ガンジーの多面的な実像に迫る2011/03/14

もじゃ

0
不思議な話だった。最後まで一気に通読してしまった。彼について私はほとんど何も知らなかったのだけど時代を追って進んでいくので普通に読めた。タイトルの意味がわかるようでわからない2012/06/22

hatchtiti

0
人間はどれだけの高みにたどり着けるか?著者のテーマは一貫している。2011/06/23

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