風の生涯〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103407096
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

代議士を曾祖父に持ち、「三沢の矢野様」と呼ばれる豪農の家に生まれた重也は、両親の配慮ですぐに里子に出されてしまう。本家と里子先の貧富の差に思い悩んだ幼年期、養母や親友との死別、関東大震災など、幾多の挫折を経て旧制一高、帝大へと進学。文学者を志望した重也は、フランス文学などの翻訳に精力的に取り組む一方、マルクス主義に惹かれて、共産党に入党。革命運動に身を投じるようになり、党の密命を受けて中国へ渡ることになる―。一代にして大コンツェルンを築き上げた男・矢野重也その数奇な運命を描く大河小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

28
既読のフジ・サンケイグループの初代議長・鹿内信隆氏を描く「メデイアの支配者」つながりでの本書。グループ創立者の水野茂夫氏に材を取る作品。上巻は静岡の豪農に生まれた矢野成也(水野のモデル)の生い立ちから昭和初期中国にわたり日本共産党駐在員代表を務める辺りまで。戦前の活動者の姿がリアルに知れて興味深い。ここから如何に財界の中枢でフィクサーと言われる人物に変身するか、下巻の内容にも期待が高まる。なお、筆者の辻井喬氏は、西武セゾングループ代表だった堤 清二氏。堤氏の奥様・麻子さんが水野氏の養女という関係にある。2025/11/14

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