内容説明
もしかしたら、ぼくの人生の進路を決定したのは、日本が貧しかった時代に見果てぬ夢をあたえてくれたペイパーバックとので出会いだったかもしれない。翻訳家を志したのも、遠いアメリカへの憧れを綴って作家として出発したのも。文庫本への熱い思いをさりげなく語る読書エッセイ。
目次
1980(牡蠣亭のこと;いい小説 ほか)
1981(娯楽超大作;含羞の用心棒 ほか)
1982(肥満大敵;カテゴリー・ブック;キャリア・ウーマン ほか)
1983(通勤娯楽;タックス・ブック ほか)
1984(ディーバ;洋の東西 ほか)
1985(叙事詩人;金持;ミステリー ほか)
1986(半七その他;正月休み;小さな書店 ほか)
1987(時代小説;ハミル夫妻;二軒の書店 ほか)
1988(女銀行家;エッセー集二冊;森の石松;近所の本屋 ほか)
1989(セント;エリ子;谷間の女たち ほか)