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ニセモノの妻

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103400318
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

妻――それはいちばん近くてワカラナイ存在。不可解な出来事に巻き込まれた四組の夫婦の、可笑しくて愛しくてホロリと苦い物語。

妻――それはいちばん近くて、いちばん不可解なアナザーワールド。「もしかして、私、ニセモノなんじゃない?」。ある日、六年間連れ添った妻はこう告白し、ホンモノ捜しの奇妙な日々が始まる……。真贋に揺れる夫婦の不確かな愛情を描く表題作ほか、無人の巨大マンションで、坂ブームに揺れる町で、非日常に巻き込まれた四組の夫婦物語。奇想の町を描く実力派作家が到達した、愛おしき新境地。

内容説明

もしかして、私、ニセモノなんじゃない?ある日、六年間連れ添った妻はこう告白し、ホンモノ捜しの奇妙な日々が始まった―。けれどいったい、僕は誰を愛してきたのだろう?奇想の町の名手が切り拓く、愛おしき新境地。非日常に巻き込まれた夫婦の、可笑しくてホロリと切ない四つの物語。

著者等紹介

三崎亜記[ミサキアキ]
1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。2004年、『となり町戦争』で第17回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。同作は第18回三島由紀夫賞候補、第133回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

123
短編4つ。『となり町戦争』を読んだ時より、さらに不穏な、心の奥をざわざわとさせる何か。不協和音があちこちから、音の高さも様々に、少しずつ聞こえてきているような、落ち着かない不快さがある。どの短編からも聞こえてくる。苦手だ。嫌いとか好きでないとかでなく、この不快感は苦手だ。2017/01/15

Mumiu

111
三崎亜記は短編もすきだ。なんだこの設定は⁈に出会いたくて読む。ピンポンダッシュされてたかのように、えっ⁈と終わってしまうところも嫌いじゃない。「終の筈の住処」と「坂」では思い込みと先入観に囚われるな自分と感じ、「ニセモノの妻」と「断層」は大事な人を喪う切なさを感じた。わかっている上での妻への「おやすみ」。これ、ほんとにくるなあ。もっとやさしくならなくちゃね。2016/06/29

あん

87
世にも奇妙な物語のような、読み手を摩訶不思議な世界に連れて行ってくれる4編の短編集。考えつかないよう題材を小説にしてしまう、三崎亜記さんの着眼点には脱帽です。ネタバレ出来ませんが、表題作である『ニセモノの妻』と『断層』が特に面白かったです。2016/07/07

itoko♪

83
何とも摩訶不思議な世界観で、ジャンル訳出来ない作品。表題作『ニセモノの妻』姿形や過去の思い出まで記憶しているニセモノとホンモノを、果たして誰が見分けることが出来るのか?協力者の男の口調が、時代劇がかっていて面白かった。『坂』は、発想がユニーク。趣味にハマる人々特有のマニアックさを、見事に人生や夫婦関係に絡ませていて秀逸。三崎さんの作品はハマるとクセになりそうな気がする。2016/06/23

taiko

79
非現実的な世界の4組の夫婦の話。・購入した分譲マンションで他の住人と会えない夫婦・「私はニセモノかもしれない」と言うニセモノの妻と本物を探す夫・妻を含んだ謎の団体に、家の前の坂道を占拠された夫・断層の向こう側に行ってしまった妻との残り少ない時間を過ごす夫…どれも不思議な話。あり得ない世界のストーリーですが、そういうものと思って読むと面白いです。2016/07/18

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