レプリカたちの夜

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103398714
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

伊坂幸太郎、激賞!!「とにかくこの小説を世に出すべきだと思いました」。選考会を騒然とさせた、第2回新潮ミステリー大賞受賞作。

「とにかくこの小説を世に出すべきだと思いました」伊坂幸太郎激賞、圧倒的デビュー作。動物のレプリカをつくる工場に勤める往本は、残業中の深夜、動くシロクマを目撃する。だが野生のシロクマは、とうに絶滅したはずだった――。不条理とペーソスの息づく小説世界、卓越したユーモアと圧倒的筆力。選考委員の伊坂幸太郎、貴志祐介、道尾秀介から絶賛を浴びた、第二回新潮ミステリー大賞受賞作にして超問題作。

著者等紹介

一條次郎[イチジョウジロウ]
1974年2月生まれ。山形大学人文学部卒業。2015年、『レプリカたちの夜』で第2回新潮ミステリー大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スパシーバ@日日是決戦

104
B (2016年) [2015年 第2回新潮ミステリー大賞] 「昨日シロクマ見たみた」「シロクマならいつも見てるじゃないですか」「だけど動いてた」。工場で製造しているシロクマの中に人が入れるような隙間はない。野生のシロクマは絶滅し、あと残っているのは動物園で飼育されているシロクマだけ。俺を含め世界は一体どうなっているんだ!? ミステリー云々はさておき、似たような作風の幾人かの作家と比べても遜色ない魅力を感じた(しかもこれがデビュー作)。ツボに嵌まる(ワハハ!)か嵌まらない(何これ?)か両極端に分かれそう。2016/06/26

ゆのん

70
第2回新潮ミステリー大賞受賞作。伊坂幸太郎一推しと聞いては読まない訳にはいかない。が、なんとも言えない読後感。ミステリーでは無いような、でもゾッと怖くなる部分もある。シュールな笑いもある。伊坂の好きそうな作品だと納得。当たり前に存在し、生活しているが何が本当で何が嘘なのか、何が本物で何が偽物なのか。『自我』とは・・。哲学的な内容は面白く深く考えさせられる。科学的な箇所は私には難しかった。上手く言葉に出来ないがクセになる作家。ちょっと覗いただけでは得体の知れない作家のような気がする。2018/07/29

のぶ

58
新潮ミステリー大賞の選者、伊坂幸太郎、道尾秀介、両氏の絶賛の言葉が帯にあるが、掴みどころのない文体や、雰囲気が似ている気がする。冒頭からあまり意味のなさそうな会話が続いていて、先に進んでもあまりストーリーらしき物が見えてこない。要はそんなタイプの小説なのだ。作中に野生で絶滅したシロクマやレプリカが登場するが、それらを使った寓話としても捉えられる作品だろうか。読み手を選ぶ物語だと思うが、自分としては読んでいて退屈はしなかったが、あまり残るものはなかった。2016/07/06

アクビちゃん@新潮部😻

57
【2020新潮文庫100・図書館】何だったの〰?!!と、いうのが、正直な感想(笑) 往本、なんで記憶ないの? もしかして、アンドロイド?!と、思っていたら、やはりなのー?! 私が私であるのって、記憶がそう思ってるからであって、もしも同じ記憶を持つ人が現れたら、私が本物だとどうやって証明できるのかしら?と考えてしまったー(笑)カッパの頭がターンテーブルになったりと、発想が面白い。2020/07/28

ひさか

54
2015年の第2回新潮ミステリー大賞受賞作に加筆修正して、2016年1月に刊行。熊や兎、人のレプリカが登場する工場のお話。世界構築には、触れず、レプリカが存在する事実から始まる、不条理な設定で、ユーモラスに日常が語られます。あまり興味が持てず、共感もできず、楽しめませんでした。2016/02/29

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