MとΣ

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  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103394617
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

誤審と釈放。タイソンとマンデラ。意志と衝動。ドラクエと暴力――。その日、世界で同時に起こった「奇跡」のすべて。芥川賞候補作。

1990年2月11日。光よりも速く世界を移動した、「奇跡」のすべて。誤審と解放。行列と暴力。タイソンとマンデラ。意志と衝動。ブラック企業とドラクエ。野性と理性。42 と1。みんながんばれ。無理せずがんばれ。「2とZ」と「パレード」そして「MとΣ」。小説の可能性を拡張する、力と技、心意気――。新しくて、尖ってて、でも不思議と懐かしい。突然現れた才能による第一五三回芥川賞候補作。

内容説明

1990年2月11日。光のように世界を移動した、「奇跡」の軌道。新しくて尖ってる。でも、不思議と懐かしい。この一冊もある意味、奇跡。第153回芥川賞候補作。

著者等紹介

内村薫風[ウチムラクンプウ]
2014年、短編「パレード」でデビュー。『MとΣ』が初めての単行本となる。2015年、「MとΣ」が第153回芥川龍之介賞の候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

34
★☆☆☆☆ 個人的にはこの作品の良さが全く理解できなかった。無理やりで強引にも思えるような時間・空間的移動が特徴的なスタイルの作品であるが、その手法を用いることの必要性が感じられないから、この人は純文学を書きたかったのか、エンタメを書きたかったのかどうなんだろうと思ってしまう。作品を通して何が書きたかったのかもよくわからないから、結局一発芸的な手法を一冊通して振りかざしただけの作品だったのかなと思ってしまう。結局ワンアイデアな作品だから、「2とZ」「MとΣ」の二作収録がクドく感じられてならない。2015/11/04

るっぴ

18
ん〜、よく分からなかった。自分の読解力不足に嫌気がさす。2015/09/27

深夜

17
伊坂幸太郎の作品を純文学的に噛み砕いた作風。すべてが偶然の連鎖によって繋がっていくが、それらには必然的理由が秘められていた、というもの。ブラック会社の実情とドラクエIV、マイク・タイソンにネルソン・マンデラ。それらが量子力学を通じて緩やかに繋がっていくという、半ば暴力的な仕掛けになっているのだが、エンタメと呼ぶには筋が無く、純文学と呼ぶにはテーマが薄い。それなりに面白くは読めたが、読後の余韻はほとんど無い。2017/12/21

ケンケン

10
(438冊目)又吉旋風で話題になった『第153回芥川賞』、その中でも〈マンデラ×ブラック企業×ドラクエ〉で気になった候補の表題作を含めた3つの短編集。読んでみて好きな評価としては、「2とZ」◎「パレード」△「MとΣ」○。「2とZ」・「MとΣ」は、さまざまな時間と空間を行き来つつ、繰り広げられるストーリー展開そして、それぞれの線が繋がる感じは、面白く好きだ♪2015/11/03

押さない

3
『2とZ』 外国人名↔カタカナ日本人名↔日本人会社↔気がつけば3場面が交互に切り替わる。まるで007のようなオチに笑った。2かと思ってよく見ると実はZだったりするのが世の中である。 『パレード』死のバトンリレーがタッチされていく。ゴール1.銃を突きつけられた後死んでおり、カフェシーンは幻である。ゴール2.急なファンタジー要素、赤ん坊の巨大化は死→生の到達エンドである。 2022/07/13

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