出版社内容情報
親子が、夫婦が、上司と部下が、なぜ急にうまくいかなくなるのか。原因は「人間関係のアレルギー」だった。ベテラン精神科医が解く。
すべては「アレルギー」が原因だった。ベテラン精神科医が解き明かす。親友、親子、夫婦、上司と部下――良好だった関係が、なぜ急にうまくいかなくなるのか。ささいな理由で存在までも許せなくなるのはなぜか。豊富な臨床経験と研究の蓄積が導き出した答えがここにある。身体のアレルギー反応と同じく、人間の心には人間を拒絶する仕組みがあるのだ。その全貌と核心に迫り、具体的な処方を示す。
内容説明
親友、親子、夫婦、上司と部下―良好だった関係が、なぜ急にうまくいかなくなるのか。ベテラン精神科医が解き明かす救済の書。原因は「人間関係のアレルギー」だった。
目次
第1章 人間アレルギーの基本症状
第2章 先人たちのアプローチ
第3章 人間アレルギーのメカニズム
第4章 「愛着障害」という核心
第5章 人間アレルギーの克服
著者等紹介
岡田尊司[オカダタカシ]
精神科医、作家。1960年香川県に生まれる。東京大学文学部哲学科に学ぶも、象牙の塔にこもることに疑問を抱き、医学を志す。京都大学医学部で学んだ後、同大学院精神医学教室などで研究に従事しながら、京都医療少年院、京都府立洛南病院などに勤務。2013年から岡田クリニック院長(大阪府枚方市)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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morinokazedayori
61
★★★★★人が人を嫌いになるメカニズムと克服法を解明。相手の嫌な部分を言語化する、共感性や自己省察力を高めるなど、嫌いになるメカニズムを理解したうえで適切な処置をすることで、「この人嫌だ」という人間アレルギーを治癒できるという。苦手な相手こそ自分の器を大きくしてくれる相手だととらえ、柔らかく対応できるよう頑張ろうと思った。2016/07/11
アーモンド
40
人が人を嫌いになる、苦手に思う状態をアレルギーと位置づける視点は、おもしろいなぁ〜と思った。なるほどとも思ったが、現実は、なかなかそれだけでは超えられないものがある。いわゆる自己防衛反応とも言えるので、過剰でなければ悪いことばかりではないのかもしれないと思った。2015/10/14
ヒデミン@もも
39
人間アレルギーか。私も様々なアレルギーを持っているが、人間アレルギーもあるのかな。たくさんの事例と過去の有名人の話しがわかりやすくて良かった。2015/10/14
じろー
26
特定の人を過度に嫌いになる仕組みを人間アレルギーという概念を導入して説明しています。なんとなく納得するようなところが多かったです。僕自身もだいぶ人間アレルギーだなと思いました。人を思い込みで嫌いにならず、もっと嫌いの感情を腑分けして相手に対して共感できる所は共感する、相容れない所は無理に共感せず距離をとる事、と割と常識的な事が書いてました。僕もそれが一番だと思いますがそれが一番難しいなと思います。自分も自分に対して偽らず相手も歪めて見ず、という事かなと思います。難しいですねー。2018/10/14
ハイちん
20
一度嫌いになるとその人への嫌悪感を抑えられなくなり、その人を見ただけで動悸や息切れがする。心理的な免疫の過剰反応、この本ではそれを「人間アレルギー」と読んでいる。僕も職場にものすごく嫌いな人がいる。その人に会いたくないがために仕事を辞めようと思うほどだった。どうにか思いとどまったが、これほどの嫌悪は今までの人生で経験したことがなかった。平穏に生きていきたいので、どうにかしないとと思っていたので助かった。自分の心理をある程度カテゴライズできたのは良かった。あとは嫌悪を分析し細かく砕いてアレルギー反応防ぎたい2019/04/19