出版社内容情報
「自民党をぶっ壊す」と言って総裁になった変人宰相は、ホントに大鉈を振るっていた。角栄が築いた地方の集票システムは崩壊寸前。創価学会票欲しさに政策を忘れて行われる野合。議員気質の変容。国益と党益が幸せな一致を見ていた「戦後」は終わり、自民党は賞味期限が切れたのか?
自民党衰亡の裏側を徹底取材したドキュメント。
内容説明
構造改革を謳い「角栄支配」からの脱却に挑んだ小泉政権。だが、公明党・創価学会との野合の果てに、自民党は底なし沼に陥った。自民党衰亡の内幕を明かした衝撃のドキュメント。
目次
第1章 自公融合
第2章 民主党
第3章 2004年参院選
第4章 新政策決定
第5章 50年目の自民党
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TSUJINO Yusuke
1
☆☆★2024/08/29
けつねうろん
1
いわゆる小泉劇場とは何だったのか知ろうとして読んだのだが、結局ポピュリズムによる権力闘争プロセスにすぎないということがよくわかった。郵政民営化についても崇高な理念というものが全く存在せず、民衆のルサンチマンを悪用した自らの地位獲得の手段というほかない。自民党を壊したというより日本の豊かさを壊したといった方がよいのではないか。竹中平蔵との関係性は近衛文麿と松岡洋右の関係性にも通じるものがある。何で日本人はこのような男をもてはやしたのか。2024/06/30
たかひー
1
★★★2014/01/22
おーしゃん
0
小泉政権を大きく3段階(1;小泉旋風期 2;中だるみ期 3;郵政選挙期)に分けるとすると、第2段階の時期の書。この後、刺客戦術を駆使した郵政総選挙によって、小泉政権はまた空前の支持率を取り返すことになる為、自民党政権の崩壊は小泉政権中には起こらなかった。その後3名の短命内閣と、民主党への政権交代を合わせると、確かに、小泉政権が自民党の命運を縮めたと言えなくもないが、経済財政諮問会議による彼のリーダーシップと、霞が関との闘争には溜飲が下がる思いだ。今となっては、少しノスタルジーすら感じる内容だった。2011/02/19