出版社内容情報
止まない雨が降り続く時、青空をどう信じるか――芥川賞作家の最新作品集。「弁護士に重要なのは切断の感覚や」先輩弁護士の口ぐせ通りに仕事してきた僕。自分と関係のないことには立ち入らず、世間と折り合いをつけてきたつもりだった。だが、見ないようにしてきた「壁」が周りに現れ……。コロナ禍を経て空虚さと軽薄さがますます溢れる都市生活の奥にほの見える、心動かされる一瞬を描く作品集。
【目次】
内容説明
自分と関係のないことを切り離すのが肝心―先輩弁護士の教えを守りキャリアを積んできた僕を取り囲む見えない壁の向こうで、世界は静かに、しかし目まぐるしく動いている。その事実を見ないフリをしたまま、僕はどこまで行けるだろう。コロナ禍を経験し、効率と無関心に覆われた都市に生きる人々がふと立ち止まる風景。世界に絶望せず軟着陸するための短篇集。
著者等紹介
上田岳弘[ウエダタカヒロ]
1979年、兵庫県生れ。早稲田大学法学部卒業。2013年、「太陽」で新潮新人賞を受賞しデビュー。2015年、「私の恋人」で三島由紀夫賞を受賞。2016年、「GRANTA」誌のBest of Young Japanese Novelistsに選出。2018年、『塔と重力』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2019年、「ニムロッド」で芥川龍之介賞を受賞。2022年、「旅のない」で川端康成文学賞を受賞。2024年、『最愛の』(2023)で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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