関係のないこと

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

関係のないこと

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年08月27日 00時12分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 160p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103367369
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

止まない雨が降り続く時、青空をどう信じるか――芥川賞作家の最新作品集。「弁護士に重要なのは切断の感覚や」先輩弁護士の口ぐせ通りに仕事してきた僕。自分と関係のないことには立ち入らず、世間と折り合いをつけてきたつもりだった。だが、見ないようにしてきた「壁」が周りに現れ……。コロナ禍を経て空虚さと軽薄さがますます溢れる都市生活の奥にほの見える、心動かされる一瞬を描く作品集。


【目次】

内容説明

自分と関係のないことを切り離すのが肝心―先輩弁護士の教えを守りキャリアを積んできた僕を取り囲む見えない壁の向こうで、世界は静かに、しかし目まぐるしく動いている。その事実を見ないフリをしたまま、僕はどこまで行けるだろう。コロナ禍を経験し、効率と無関心に覆われた都市に生きる人々がふと立ち止まる風景。世界に絶望せず軟着陸するための短篇集。

著者等紹介

上田岳弘[ウエダタカヒロ]
1979年、兵庫県生れ。早稲田大学法学部卒業。2013年、「太陽」で新潮新人賞を受賞しデビュー。2015年、「私の恋人」で三島由紀夫賞を受賞。2016年、「GRANTA」誌のBest of Young Japanese Novelistsに選出。2018年、『塔と重力』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2019年、「ニムロッド」で芥川龍之介賞を受賞。2022年、「旅のない」で川端康成文学賞を受賞。2024年、『最愛の』(2023)で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アーちゃん

44
「片翅の蝶」「下品な男」「関係のないこと」「扉」(以上初出「新潮」)に書下ろしの「おそらくは、たぶん」を加えた5編の短編集。160ページと少ない総ページ数の割に読了までの時間がかかるのは上田岳弘さんの作品ならではかも。表題作の”彼”が最初わからず、前に戻って小谷だと分かったり、結婚するだろう男の言葉で甦る記憶の「扉」など、装飾過多だったり凝った文章というわけでもないのに、1回の読みではすまないところ、後からじわじわくる読後感が良い。好みは表題作と「片翅の蝶」。2025/07/29

Tαkαo Sαito

25
上田岳弘さんの新刊とか出てねぇかなーとふらっと本屋寄ったら出てたので即買い、即読み。「扉」だけ文芸誌で読んでたけど、改めて読んでも良かった。上田さんがよく描く「塔」とホストへのシャンパンタワーの対比の使い方、好き。他の話もスルスル読めて、それでも余韻、余白が心地よく散りばめられていて好きな短編集でした2025/06/29

練りようかん

14
五編収録。離婚した兄の子に観察日記を送ることになった「片翅の蝶」。大人の今もそして今までもさして関係のなかった青虫とこんなにじっくり付き合うとは。義理のきょうだいともう関わることはないと思ってたくだりでは、恋人のきょうだいもだよと思い、幸福は似ての名言を品に置き換えた言い回しに膝を打ち、“ああ”に濁点をつけたいわかるが各編あった。関係ないとあるはいとも簡単にひっくり返るのだと思える通奏低音が良い。表題作は特に本質のとらえどころが納得で面白かった。『旅のない』、本作ときて〜ないの第3弾はあるのか、楽しみだ。2025/08/09

たっきー

10
日常の風景で、何か引っ掛かりのある気持ちや場面を物語にしたもの。5編収録。全体的にさらっとしていて、印象には残りづらい印象。好みは「片翅の蝶」、「おそらくは、たぶん」。2025/08/23

Kooheysan

5
上田さんの作品は初。最初の「片翅の蝶」では正直少し戸惑いましたが、それ以後の4作品は大変興味深く読めました。顔を合わせているのに、その人と関係のある世界は未知なもの。それは楽なことなのか、悲しいことなのか…。今の周りの人々との偶然からなる関係で自分は形作られているような気がするけれど、たまに別の世界に身を置いてみると自分はどうなるのか…自分と世界(あるいは社会)との関係構築についていろいろ考えさせれました。なんか、不思議な読後感です。2025/08/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22664317
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品