出版社内容情報
この20年は「生活工芸の時代」だった。暮し系とも呼ばれ、ライフスタイル全般に及んだカルチャーを13人が語り、検証する試み。
「器によって暮しがどうこうなるなんて、そんなきれいごとは口にしたくないんです」〈二〇〇〇年代半ば、気がつくと書店の生活系の本のコーナーは「白い本」ばかりになっていた〉。この十数年は「生活工芸」の時代だった。「暮し系」とも呼ばれ、ライフスタイル全般に及んだカルチャーを主役たちが率直にふりかえる。安藤雅信、大嶌文彦、小林和人、坂田和實、山口信博、鞍田崇ほか。「瀬戸内生活工芸祭2014」オフィシャルブック。
目次
すぐそばにある、特別な場所
「ライフスタイル」がブームである
私の仮説ですが、近代日本の工芸は
このところ耳にする機会が
昨年はパリで二度
うちであつかっている作家たちによくいうのは
ひとつ、エラソーな文章でも書きたいものだと
「生活工芸」にかぎらず、このごろの作家さんは
美術大学受験には、石膏デッサンは
僕が生まれ育った三重県伊賀市丸柱は
近代以前から継承されてきた
人間の歴史は、モノの歴史でもある
「生活工芸の時代」という言葉は
生活と工芸のクロニクル
生活工芸という言葉は
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
haku
0
仕事に必要で読んでびっくりした。三谷龍二さんの文章がすごく良くて。文章も丁寧に、わかりやすく、本当に読者の横にいてゆっくりと一緒に対象を観察しているような、素敵な口調です。この方の他の文章も読んでみたいなあ。2016/06/01
etsu
0
結構面白い。2015/04/18
モカ・ベリー
0
暮らしの中の工芸とは、何か。三谷龍二さんのエッセイがとてもよかった。物質で満たされる豊かさではない、生活の中の豊かさは、気に入った器でいただく普段のご飯で満たされることもある。こだわりと言えば、こだわり。どこか遠いところに行ったり、高級な物を買ったりしなくても、普通の生活を楽しく生きることができる。実用性の中にある美しさ。今度何か気に入ったものを見つけたら、買ってみよう、そういう贅沢をして、日々の生活をうきうきして過ごしてみよう、と思った。2015/03/05
大五郎
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生活と工芸がひとつの景色に、その単純な美しさに心惹かれる2021/03/13