出版社内容情報
大阪・更池に生まれ育ち、食肉業でのし上がった「父」。部落解放同盟、右翼、共産党、ヤクザと相まみえ路地を生き抜いた壮絶な半生。
内容説明
「ワシは更池の上原じゃっ!」昭和39年、「コッテ牛」と呼ばれた突破者・上原龍造は天職に巡り会う。一匹狼ながら、部落解放同盟、右翼、共産党、ヤクザと相まみえ、同和利権を取り巻く時代の波に翻弄されつつ生き抜いた姿を、息子である著者が描く!!
目次
第1章 昭和三九年、松原市・更池―「今さら命乞いしても遅いわ。そこでジッとしとれッ」
第2章 食肉業に目覚めた「突破者」の孤独―「オレの周りのええ人は、みんなおれへんようになってまう…」
第3章 牛を屠り、捌きを習得する日々―「オレは捌き職人やで。ケイちゃんさえ付いてきてくれたら、どないなと食べていけるから」
第4章 部落解放運動の気運に逆らって―「金さえあれば差別なんかされへん」
第5章 「同和利権」か、「目の前の銭」か―「人間は、己の実益が絡んでこそ本気になる」
第6章 新同和会南大阪支部長に就く―「オレかて、もう後には引けませんねや」
第7章 同和タブーの崩壊を物ともせず―「ワシの勘はまだ、鈍ってないなと思ったな」
著者等紹介
上原善広[ウエハラヨシヒロ]
1973(昭和48)年、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業後、ノンフィクション作家となる。2010(平成22)年、『日本の路地を旅する』(文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2012年、第18回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞大賞受賞。2017年、『一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート』(角川書店)で第27回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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