出版社内容情報
私の呪いを解けるのは、私だけ――。二人の少女は試練を越えて、大人の階段を駆け上る。大注目の著者による、現代の『赤毛のアン』。
私の呪いを解けるのは、私だけ――。すべての女子を肯定する、現代の『赤毛のアン』。「大穴(ダイアナ)」という名前、金色に染められたバサバサの髪。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人だけど、私たちは一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に――。自分を受け入れた時、初めて自分を好きになれる! 試練を越えて大人になる二人の少女。最強のダブルヒロイン小説。
内容説明
私の呪いを解けるのは、私だけ。「大穴」という名前、金色に染められたパサパサの髪、行方知れずの父親。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と同級生の彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人は、一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に―。少女から大人への輝ける瞬間。強さと切なさを紡ぐ長編小説。
著者等紹介
柚木麻子[ユズキアサコ]
1981年東京都生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、10年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。『伊藤くんAtoE』では第150回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
1406
ダイアナと彩子の固い絆で 結ばれた友情が微笑ましい。 仲のよい友達のことを 心に想いながら、成長していく日々… その過ぎ行く時を著者は優しく 描く。全編のかしこに 散りばめられている 「赤毛のアン」の世界は まるで少女アニメのよう… 対比的な二人の少女が 心で繋がりながら、成長 していく日々と、そして、 再会の時…母が歩いた 人生を適度に描きながら、 娘を想う、切ない気持ちも 伝わってくる…素敵な 物語だった。2015/04/18
風眠
1275
キャバ嬢のシングルマザーを母に持ち「大穴」と書いて「ダイアナ」と読ませる名前と、母親に染められた金髪に悩む美少女のダイアナ。父は編集者、母は料理教室講師、洗練された服や物に囲まれて育ったお嬢様で優等生の彩子。このふたりは正反対のようでいて、親や環境から離れ本当の自分を生きたい、という点で共通している。それは「育ちの呪縛」とも言えるかもしれない。だからこそ、ふたりがそれぞれ辿った人生と選択は、良くも悪くもそうなるのは必然だと言える。離れても惹かれ合う「腹心の友」という名のふたり。最強のダブルヒロインの物語。2014/09/01
takaC
1079
読み始めは、ダイアナ(大穴)なんて名前あり得ねえ、と思ったけど、読み終わる頃には、ダイアナしかあり得ねえ、と思っていた。マジック。2016/05/04
ヴェネツィア
840
柚木麻子による少女小説讃歌。直接的には『赤毛のアン』。そもそもこの作品は『アンの愛情』の巻末に付された村岡花子の解説にある「たとえ希望どおりに進めなくても、自分にあたえられた環境のなかでせいいっぱい努力すれば、道はおのずからひらかれるものです」の言葉に触発されて生まれたのだろう。『秘密の森のダイアナ』の方は、もちろん架空の少女小説。もう一つ出典として重要なのが(巻末に参考文献として掲げられている)レヴィンの『さよなら、「いい子」の魔法』である。そして、この『本屋さんのダイアナ』は徹頭徹尾⇒2025/05/17
青乃108号
701
ダイアナの探し求めていた父親はあまりと言えばあまりの存在だった。でもね、父親なんてそんな大した存在じゃないですよ。まして娘相手となると…どんな顔で向き合えば良いのか、未だに私なんか解らないぐらいですから…だから父親なんかに期待するのはやめましょう。父親なんて偉くもなんともないのですから。私の娘よ、私は貴女から逃げました。お父さんにも辛い事情があったんです。許される事ではありませんね。あの時まだ中学生だった貴女。あれからずいぶん経って、貴女も立派な女性になっているでしょうね。ひと目でいいから貴女に会いたい。2025/01/19




