出版社内容情報
深い見識と大胆気ままな筆致を併せ持つ孤高の天才・谷崎。その主要作のストーリーと勘所を明快に解説する人気教養シリーズ最新刊!
内容説明
悪の中に息づく美。男を肥料にして咲き誇る女。良識に背いた愛と葛藤。滅びゆく典雅への哀惜。様々なテーマを描き、スキャンダラスなまでに小説の可能性を広げた奇才・谷崎。永井荷風の激賞を得たデビュー作「刺青」から、「痴人の愛」「卍」「春琴抄」「細雪」など名作の数々、そして晩年の野心作「瘋癲老人日記」まで。一度は読みたい19作の物語と魅力を実作者の視点から明快に解説。名ガイドのナビゲートで、いざ妖艶華麗な文学の森へ!
目次
妖艶なデビュー(刺青)(お艶殺し)
母性への憧れ(母を恋うる記)(少将滋幹の母)(夢の浮橋)
女性は主張する(痴人の愛)
モチーフはなんだろう(卍)(蓼喰う虫)
悲しくも凛々しく(盲目物語)
首肯されますか(春琴抄)(蘆刈)
美女と鼻なし(武州公秘話)
大正期の二本道(二人の稚児)(人面疽)(白昼鬼語)
庶民の愛のコメディ(猫と庄造と二人のおんな)
鶴は幸いにして雪に妙なり(細雪)上・中巻
美はすでに滅びて(細雪)中・下巻
文学と女性の関わり―生涯と作品を訪ねて
若い人には薦めないが…(鍵)(癇癪老人日記)
著者等紹介
阿刀田高[アトウダタカシ]
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に司書として勤務しながら執筆活動を続け、1978年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞、95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞を受賞した。短編小説、古典教養入門書、エッセイの名手として知られ、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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