姫神の来歴―古代史を覆す国つ神の系図

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103338512
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

謎の姫神「櫛名田姫」と「丹生都姫」を追って見えてくる歪んだ血統。大国主命や須佐之男命、天照大神の正体を解き明かす驚愕の一冊!

天照大御神は国つ神だった! 謎めいた姫神から解き明かす驚愕の古代史。須佐之男命の妻ながら、わずかな記述しかない櫛名田姫。天照大御神の妹神なのに、なぜか『記紀』に記されていない丹生都姫。不可解な事情に秘められた歪んだ血統、不都合な歴史。大国主命や須佐之男命とは何者か。「八岐大蛇退治」「天岩戸神話」の真相とは。点と線を結び浮上する“父王殺し”“弟殺し”の事件と隠された深部。

内容説明

須佐之男命の妻ながら、わずかな記述しかない櫛名田姫(くしなだひめ)。天照大御神の妹神とされる丹生都姫(にうつひめ)は、なぜか、『記紀』にその名が記されていない。不可解な事実に着目した著者は、二人の姫神の来歴を辿り始める。博多から始まる探究の旅は、奥出雲に飛び、吉野、高千穂…。取材十年。圧倒的な説得力で解き明かされる古代王権の真実、逆転する「天つ神」と「国つ神」、須佐之男命の正体。「天孫降臨神話」の真相とは?略奪された姫神とは?そして卑弥呼とは。独自の仮説で日本古代史を根本から塗り替える劇的な一冊。

目次

櫛名田姫
丹生都姫

著者等紹介

高山貴久子[コウヤマキクコ]
作家。1962(昭和37)年、熊本県に生まれる。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。出版社勤務の後、2001年に、絵本『ワハムとメセト~ふたごの国の物語』を、2002年に絵本『ばらの谷』、詩集『時の祀り』を、かんげき屋より上梓する。2013年3月急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Norico

13
櫛名田姫と丹生都姫の正体から、神話を読み解いていく壮大なミステリのよう。須佐之男命の八岐大蛇退治の話は謎に思っていたので、ひとつの答えになった気がする。浪漫だなぁ。2021/02/05

ゆまたろ

7
ファンタジーだわ。発想は面白いしなるほどと思えるところもいっぱいあるけど、根拠が思いつきが多いというか夢で出てきたりとか…でも、楽しく読めた。古事記、日本書紀、結構好きだし、神社巡りも好きなので。これから誰が祀られているかもしっかり確認せねば。2019/01/11

aloha0307

6
表紙の絵にまず眼が止まる。中学時貪るように読んだ集英社日本史全集第二巻の表紙カバーではないか...この方々が「櫛名田姫(くしなだひめ)」と丹生都姫(にうつひめ)」か...とても美しい。 人々が神社の社伝や各地の言伝えに残した、日本人の「声なき声」を作者が紡いでいく。 確固たる信念を語るが、自説を決して押し付けようとはしない。ただただ、信じていただけである。『姫神の来歴』は、さまざまな危機に見舞われた国を支えた“ふつうの人々”の存在を信じた証である。 曖昧だった神話時代の視野が開けた。2014/04/19

筋書屋虫六

6
記紀神話の物語を神社の来歴や現場を訪ね、ときには直感をたよりに史実に中にはめ込んでいく。すると「国つ神」と「天つ神」の争いの姿が浮き上がってくる。神はいくつも名をかえ系図を前後しながら登場する。為政者の都合のいいように作られた神話の矛盾をパズルのように当てはめながら秘められた古代史を読み解く仕事は、やや荒削りだが刺激的で面白い。確かにスサノウって?アマテラスって?オオクニヌシって誰?!である。10年かけた労作だ。種明かししないのでまずは読んでみることをお薦め。著者は今年3月に急逝されたそう。残念すぎる。 2013/08/29

Junko Yamamoto

5
記紀、風土記を元にしたファンタジー。。。に近い。歴史書ではなく随筆? が、著者の国つ神と天つ神の戦いと女神を炙り出そうとする気持ちは強く伝わる。2017/06/24

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