絶対服従者(ワーカー)

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103331117
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

突然変異した昆虫とヒトが共生する街で、悪徳市長の秘密を握った俺の決死の逃亡劇がはじまる。ノンストップ昆虫SFバイオレンス!

女王アリVS.悪徳市長。欲望渦まく追跡バトルから逃げ切れるのか、俺。突然変異で高度な知性を備えたハチやアリがヒトの代わりに働き、失業者が溢れる街で、おぞましい秘密工場の存在を知ってしまった俺。長期政権で街を牛耳る市長の悪事を暴くべく、決死の闘いから生還した先に待っていたのは、苦痛に満ちた絶対服従の日々であった――。異色のノンストップ昆虫SFバイオレンス劇。

内容説明

服従以外に俺が生きのびる道はない。突然変異で高度な知性を備えたハチやアリがヒトの代わりに働き、失業者が溢れる街で、おぞましい秘密工場の存在を知ってしまった俺。長期政権で街を牛耳る市長の悪事を暴くべく、決死の闘いから生還した先に待っていたのは、働きアリの苦渋を味わう絶対服従の日々であった―。第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

著者等紹介

関俊介[セキシュンスケ]
1976年大阪府生まれ。大阪府立芥川高等学校卒。1997年、『歪む教室』で角川学園小説大賞金賞を受賞し、デビュー。『絶対服従者(ワーカー)』で第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bugsy Malone

78
お気に入りさんに教えてもらった本。突然変異で身体が変化し、人の言葉さえ話すようになったアリやハチ。単なる虫VS人間かと思いきや、膜翅目の社会性を視野に入れそこに哀しみまでを付加した純然たるハードボイルドだった。主人公の行動原理はその弱さや優しさも含め、まるでマーロウや「傷だらけの天使」のようだ。設定とのギャップに戸惑い、驚き、そして魅了される。これは大変面白かったです!2019/08/18

りんご

38
突然変異で昆虫が人語を解するようになった世界観。労働力としての働きアリ、これはもう勝てない。黙々と働くだろうからね。ちなみに蟻は10センチ足らずのサイズです。現行よりはだいぶ大きくなっております。今のサイズでも噛まれたら結構痛いのに、10センチの蟻に噛まれたら、、、ぞぞぞ。結構ハードアクションで血も流れます。オオスズメバチって凶悪なフォルムしてるよね。2021/07/13

miroku

20
進化した虫たちの純粋本能は硬質で宝石のようだ。内容もハードだ。惹きこまれた。2014/05/20

らむり

20
ファンタジーノベル大賞受賞作です。ハチとアリが人間のように喋り、社会進出したりします。ラストだけはちょっとホッとしますが、全体的にどんよりしたストーリーです。虫が苦手な人は気持ち悪いかも。2013/01/06

BlueBerry

11
総合的には面白かったです。人間対蟲戦争みたいな構図になるのかと思いきや、そこまではいかなかった。蟲については昔の黒人奴隷みたいな扱いになっていたような感じがします。ストーリー的にはわざとハラハラさせる展開にもっていくあざとさも感じましたがそこまで言ったら可哀相ですかね(笑。お勧めできると思います。2013/06/09

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