天使も踏むを畏れるところ〈下〉

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天使も踏むを畏れるところ〈下〉

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  • サイズ 46判/ページ数 552p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103328155
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

空襲で焼け落ちた明治宮殿に代わる、戦後日本、象徴天皇にふさわしい「新宮殿」を――。敗戦から15年、皇居「新宮殿」造営という世紀の難事業に挑む建築家・村井俊輔。彼を支える者、反目する者、立ちはだかる壁……。戦前から戦中、戦後、高度成長期の日本社会と皇室の変遷を辿り、理想の建築をめぐる息詰まる人間ドラマを描き尽くす、かつてない密度とスケールの大長篇。『火山のふもとで』前日譚ついに刊行!

内容説明

浅間山のふもとにある「夏の家」で、村井俊輔は所員とともに「新宮殿」の設計を進めてゆく。村井の恋人、園芸家の藤沢衣子は、皇太子御成婚の立役者である東宮参与・小山内に依頼され、美智子妃の庭園の御用掛、相談役をつとめるようになる。緑青がうつくしい銅板葺きの緩やかな屋根、玄関ホール天井のやわらかなダウンライト、おびただしい数の障子が醸しだす静謐さ、人の目に触れ、手に触れる、建具や手すりなど木工造作のディテール…。村井が描く「新宮殿」の姿が次第に明らかになるにつれ、天皇の侍従・西尾が案じていたとおり、宮内庁の牧野が分を超えた采配を振りはじめる。―関東大震災から戦中・戦後、高度成長期まで、激変する日本社会を背景に、理想の建築をめぐる息詰まる人間ドラマを描き尽くす大河小説。

著者等紹介

松家仁之[マツイエマサシ]
1958年、東京生まれ。編集者を経て、2012年、デビュー長篇『火山のふもとで』を発表。同作で読売文学賞受賞。2013年『沈むフランシス』、2014年『優雅なのかどうか、わからない』、2017年の『光の犬』で河合隼雄物語賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞、2021年『泡』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pohcho

57
下巻になって牧野の横暴ぶりはますます加速。村井先生のことを思うと心が痛いし間に入る杉浦さんもかわいそう。おだやかな村井先生の我慢も限界になりついには・・となるのだが、メインストーリー以外にも象徴天皇の在り方や日本人の国民性、さまざまな事件、美智子妃の話などがあり、大きな話の中にささやかな日常が幾重にも織り込まれて綾なす一つの物語になっていた。上下巻合わせて千頁超え。駆け足で読んでしまったが、先日見た「美の壺 皇居」も見返したいし「火山のふもとで」も再読せねば。いろいろ勉強してからいつかじっくり再読したい。2025/04/17

星落秋風五丈原

23
戦前日本では、天皇は間違いなく現人神であり、尊崇の対象だった。しかし戦後人間天皇、象徴天皇となった。戦争で狙われる対象ではなかったと言われるが、戦火で宮殿が焼けてしまったため、立太子の儀は宮内庁の一隅で行われる始末。白羽の矢が立ったのは、戦前フランク・ロイド・ライトのもとで働いた村井俊輔と、建設省から宮内庁に出向してきた技官の杉浦恭彦。他方、宮内庁の在り方も戦前とは変わり、宮内庁の造営責任者、牧野脩一は敗戦後、天皇制の生き残りをかけて六千人いた職員を一時は千人以下に縮小する大ナタを振るう。2025/04/17

信兵衛

19
本作を読んでから新宮殿の映像を見ると、玄関ホールのシャンデリアはそれ単独で存在を誇張し過ぎではないかと感じてしまいます。 村井俊輔が構想した、シャンデリアの無い、日本的な奥深い景色を見てみたかった、と思います。2025/04/30

mitubatigril

11
図書館返却予定の他の作品との兼ね合いで先延ばしするつもりだったけど どうにも先が読みたくて結局読み始めてしまった。  この宮殿の建設は色んな立場の人達の考え方で良くも悪くも進んで行くあたりは、今も昔も同じような感じなんだなぁと感じた。 ストーリー的には、やや建築家の話しが多い内容に仕方ないとはいえ上巻では苦戦したが下巻は慣れたのかスラスラ読めた 全体的にやはり建築に関しての話しが多くて登場人物の話しがもう少し掘り下げれたらとも感じたけど 価値観とは?が問われる作品のような気もした。2025/05/25

そうたそ

11
★★★★★ とてつもない大作。著者のデビュー作である「火山のふもとで」に連なる物語。戦後という激変の時代に行われた、皇居の新宮殿の造営という一大プロジェクトをテーマとしたストーリーで上下巻合わせて1000ページ超。だが、こういった地味なテーマながら、手を止めることなく読めてしまう。著者ならではの端正な文章も健在で、その素晴らしさには読んでいてうっとりしてしまう。とてつもないプロジェクトに関わったかのようにワクワクしながら読めるストーリー。今年のベスト入り確実な傑作だった。2025/04/22

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