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生き延びるための世界文学―21世紀の24冊

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103323228
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

文学は何のためにあるのか。生き延びるために。人気翻訳家の世界文学案内、最新版。書下ろしエッセイ、ジュノ・ディアス短篇も収録。

名作は世界中で日々生まれ、その大半はまだ訳されていない――。タオ・リン、アレハンドロ・サンブラらの新鋭から、J・M・クッツェー、トニ・モリスンらの大御所まで。世界文学の「いま」を伝える、最速・最強のガイド、待望の第二弾。文句なしに面白い21世紀の24冊の紹介に加え、著者自身の世界文学との出会いを明かすエッセイ、ジュノ・ディアスの未邦訳短篇「モンストロ」を特別収録。

内容説明

タオ・リン、アレハンドロ・サンブラらの新鋭から、J・M・クッツェー、トニ・モリスンらの大御所まで。世界文学の「いま」を伝える最速・最強のガイド、待望の第二弾。文句なしに面白い21世紀の24冊の紹介に加え、著者自身の世界文学との出会いを明かすエッセイ、ジュノ・ディアスの未邦訳短篇「モンストロ」を特別収録。

目次

1(アメリカ文学の移動―『ニューヨーカー』誌が選ぶ40歳以下の作家20人;もう一つの国際語―『グランタ』誌が選ぶスペイン語圏の若手作家ベスト;若さという呪い―タオ・リン『ベッド』 ほか)
2(死ねない男―ブライアン・エヴンソン『不動』;復讐の連鎖を断ち切る―シャーマン・アレクシー『飛行』;共産主義の思い出―アレクサンダル・ヘモン『ブルーノの問題』 ほか)
3(水の記憶―ジュリアン・バーンズ『終わりの感覚』;親父のタイプライター―ダン・ファンテ『カモ』;寡夫の夢―アン・タイラー『さよなら入門』 ほか)

著者等紹介

都甲幸治[トコウコウジ]
1969年福岡県生まれ。翻訳家、早稲田大学文学学術院教授。東京大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かみぶくろ

46
同時代を生きる世界の現代作家が、どんなことを思考し、何をテーマとして選び、なぜその物語を書いたのか、熱く解説してくれる学びの書。「生き延びるための」とはよく言ったもので、ここで紹介される小説は人種や移民や言語やLGBTから発する社会的な抑圧・苦悩をフックに、人間普遍の実存を洞察した物語が多い。だからみんな切実で、「社会」が厚いし重いし戦っているような印象すら受ける。そしてその態度は日本社会を考えるきっかけにもなる。現代日本で文学が切実に語られなければならないことは何か?そういう視点での本選びも楽しそうだ。2014/12/19

Y

42
都甲さんの文章を読んでいると、文学への希望が溢れて止まらなくなるのは文章の中に都甲さんの文学への愛情が満ちてるからなんだろうと思う。沢山読みたい本が増えたけど、ほとんど訳されていないので、翻訳家の方々にひそかに念を送っておいた。「アンネ・フランクについて~」で登場人物のユダヤ人がいざとなったときに周囲の人が自分を裏切るかどうかの想像で盛り上がるという話が引用されていたけど、私も人がいい人か悪い人か考えるときに極限の状況で自分を見捨てるかで考えてしまう習性があるので、親近感を持った。2014/12/28

Ecriture

21
『21世紀の世界文学30冊を読む』の続編。21世紀に入ってから書かれた24の作品について8ページ程度で紹介していく。作家たちは、グローバル化を逆手に取って地球上のいかなる場所にいる個人にも直接つながるような人物を描き込み(サンブラ)、自分と他者のイメージを揺るがせ(バーンズ、デリーロ)、聖典や組織によって体系化された宗教ではなく身近な事物との関係性の中で何が信じうるかを問い、また何を信ずるべきなのかを時に野蛮なまでの希望や楽観とともに記していく(イングランダー、ファンテ、アレクシー、クッツェー)。2014/11/04

aoneko

20
24冊の紹介はとても興味深く、でも、本を読まなかった頃の方がやっぱり私が充実してたなぁと、懐かしく思った。文学って何、という話も語られるが、それも私が読む理由とはまた違って、多分知ってたけど一応なるほどと言いたくなる。"男性とは、常に自分の感情を押し殺すことを社会的に強制されている種類の女性のことである” は名言だ。んーでも、いやいや、ってあたりを、男子まじえて雑談したら楽しそう。混沌としそうで。 弱さを晒し傷つく危険を冒しても、親密な関係に入っていこうとする人は強い。という今更な気づきは身に沁みる。2015/01/27

コーデ21

13
移民系作家の綴るアメリカ文学という括り、しかも翻訳されてないものも多いせいか、とりあげられてる作品は馴染みないものが多かったです。でも、実に読みやすい紹介文のせいで、ちゃんと読んでみたいと思わせる作品もチラホラ~。世界文学に思い入れある都甲氏の熱い思いが伝わる自叙伝コラム(?)が秀逸で、とても感動しちゃいました☆ ただし、以前チャレンジした都甲氏翻訳のディアス「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」はとても読みづらく途中でギブでしたけど(涙) 2015/05/17

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