内容説明
杏子に銃口を向けるものがあれば、お前はそれを遮って立てるかと、その折々に杉は自分自身に問いかけたものだった。今また杉は銃口の前に立っている。銃にこめられた弾丸はアルツハイマー型痴呆症だ。―下駄箱に並んだ化粧品、食品棚に詰めこまれた靴やスリッパ、床に落ちた排泄物、徘徊…。哀しくもときにユーモラスな介護生活に、若き日の熱烈な恋愛の記憶が輝きをもって立ち現れる。「究極の恋愛のかたち」と、選考委員各氏の絶賛をあびた川端賞受賞作と続編を収録。
著者等紹介
青山光二[アオヤマコウジ]
1913年、兵庫県生まれ。三高在学中に織田作之助を知り、東大文学部在学中に創作を開始する。その後、任侠小説で活躍。『闘いの構図』(平林たい子賞)、京都学派の異端児土井虎賀寿を描いた『われらが風狂の師』で読者を得た。「吾妹子哀し」で第二九回川端康成文学賞を受賞
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