逡巡

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逡巡

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103319214
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

コレクションを売り払い、いまは有機野菜を栽培して暮らしている……日常にひそむ諧謔と謎。ライバルは志賀直哉。妄想文学の旗手が挑む「小説の神様」のような逡巡小説。

内容説明

「実は私、あの時あなたに助けられた…」思いもよらぬ囁き。ということは、一連の行動は恩返しだったわけか/『バカ』。私の半生はこの一語に出会うまでの長い前振りだったのか/干上がる涙、空まわりする思い、神のご褒美、そして雪国の奇蹟…。自由律俳句、108文字の煩悩小説等で文藝の地平を広げる鬼才が紡ぐ日常と非日常、今昔と北の大地の物語。

著者等紹介

せきしろ[セキシロ]
作家。1970年北海道生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

pino

36
妄想の後のオチの一文は、終わり?始まり?今までの人生はオチのために仕掛けられた、壮大な、前フリだろうか?道を横切る猫。あの身のこなしは、タダものじゃない。ナントカ企画の動物タレント部門の所属だろう。新装オープンの店の行列に並んだ時、同じ服を着ている人がいて、居心地が悪かったが、あれは仕掛け人だ。あとは、1000円の弁当で雇われたエキストラ。随分と大がかりだ。などと思い巡らし歩いていたら、いきなり背後から、膝カックンをくらった。あれは、せきしろさんに違いない。オチの一文は、始まりの終わりだ。妄想の道は続く。2012/05/14

りんご

34
ショートコント詰め合わせって雰囲気。コントは登場人物の描写があり、いつ、どこで、どういうシチュエーションなのかが説明されたり匂わせたりするじゃない?それが文章で表現される。(あー、こういう書き方すると、深刻な話っぽい)とか感じるじゃない?そういうのが最後に思わぬ方向に落ちる。前振りの描写をちゃんと脳内で構成すればするほどオチが輝く。なので脳トレみたいで結構疲れたな。「任務全う」「恩返し」笑った。2022/03/20

田氏

18
前回読んだ「たとえる技術」の詞藻豊かな挿話と同様、本作も目のつけどころすぎて嫉妬すら覚える。しかし、そんな妬心から生じた疑念ではないと信じたいのだが、読み進めるにつれて気になった点がある。起承転結の転と結にどうも人の死や事件性を多用するきらいがあるのだ。もちろん各ストーリーの結構は白眉なのだが、立て続けとなると、全メニューにパクチーを添えるカフェのランチのような食傷を感じてしまった。何を頼んでも味覇フレーバーな中華屋でもいい。本作は書き下ろしだが、連載などで各話にインターバルを置いて読みたかったとも思う。2017/08/19

あんこ

17
どこかのつぶやきと、どこかの妄想が混合して、匿名の物語になっているかのよう。せきしろさんのルノアールが大好きで、こちらは初めて読んだけど、笑いながら読んでいたのもつかの間、あれ、これ、切ないね、ともう戻れない場所からただぼんやりと過ぎていく風景を眺めている感覚に陥った。想像力を巡らす猶予をもらったかんじ。ほんとうに、「最高に切ないし馬鹿だしカッコいい」だなあ。2015/09/06

八百

17
ユーモアの源泉は歓びにあるのではなく悲しみにある。天国にはユーモアはない〜マーク・トゥエイン〜 「カキフライが無いなら来なかった」で斬れ味鋭い自由律俳句を披露してくれたせきしろ氏に興味が湧き新たな作品を読んでみた。これがなかなかそういうわけで玉石混淆下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる的な創作のオンパレード、狙いは何処だ?何が言いたい?ひょっとしてシュールのつもりか?根底には神田川流れてんじゃん!などなどと言いつつも68%くらいは笑わせてもらった。そこまでしてもらって申し訳ないのだが私には鶴など助けた覚えはない2014/09/29

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