デトロイト美術館の奇跡

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 104p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103317531
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

何でもします。あの絵を、《マダム・セザンヌ》を守るためなら。アメリカの美術館で本当に起こった、ささやかで偉大な奇跡の物語。何でもします。あの絵を、《画家の夫人》を守るためなら。ゴッホにセザンヌ、ルノワール。綺羅星のようなコレクションを誇った美術館は、二〇一三年、市の財政難から存続の危機にさらされる。市民の暮らしと前時代の遺物、どちらを選ぶべきなのか? 全米を巻き込んだ論争は、ある老人の切なる思いによって変わっていく――。実話をもとに描かれる、ささやかで偉大な奇跡の物語。

原田 マハ[ハラダ マハ]

内容説明

ゴッホ、セザンヌ、マティス。綺羅星のようなコレクションを誇る美術館が、市の財政難から存続の危機にさらされる。市民の暮らしと前時代の遺物、どちらを選ぶべきか?全米を巻き込んだ論争は、ある男の切なる思いによって変わっていく―。アメリカの美術館で本当に起こった感動の物語。『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』の系譜を継ぐ珠玉のアート小説。

著者等紹介

原田マハ[ハラダマハ]
1962(昭和37)年、東京都小平市生まれ。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。その後2005(平成17)年「カフーを待ちわびて」で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞、デビュー。2012年に発表したアートミステリ『楽園のカンヴァス』は第25回山本周五郎賞、第5回R・40本屋さん大賞、TBS系「王様のブランチ」BOOKアワードなどを受賞、ベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件
評価

akky本棚

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

614
原田マハは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。デトロイト美術館展とのコラボの連作短編集、ノンフィクションのような小説です。黒人の老夫婦の愛こそ奇跡的な内容かも知れません。本作中でも、美術の世界でも「マダム・セザンヌ」の評価は高いようですが、申し訳ないですが、私の好きな絵ではありません。デトロイト美術館展を鑑に行くか思案中です。2016/11/10

まちゃ

495
市の財政破綻から美術品コレクション散逸と存続の危機に陥ったデトロイト美術館を救った奇跡の物語。亡き妻ジェシカとの思い出がつまったセザンヌの「画家の夫人」と、デトロイト美術館を守るためのフレッドの行動に胸が熱くなりました。 短い作品でしたが、アートの魅力が伝わってくる温かい作品でした。2017/02/10

yoshida

492
コンパクトに纏り確かな感動を与えてくれる作品。実話に基づく内容が深い感動を与えてくれる。デトロイト美術館は世界レベルの収蔵作品があり、何より市民に愛されている。デトロイト市の破産により、デトロイト美術館の数々の収蔵作品が売却され債務に充当されることに。市職員の年金も積立不足があり、作品の売却もやむ無しと思われた。そこに年金で暮らす一市民の寄付から、デトロイト美術館と年金を賄う寄付運動が始り成し遂げられる。美術館を守り、直面する年金問題に取り組んだ判断、英断だと思う。デトロイト市民の気持ちに胸が熱くなった。2017/04/08

サム・ミイラ

436
ズルいです原田マハ!実話を元にこんなに泣かすなんて。未曾有の財政破綻に瀕する市を救うためデトロイト美術館の作品は売却の危機に。物語はセザンヌの名画「マダム・セザンヌ」を軸に現在と過去を行き来します。そのあたりは原田マハ得意のいつものパターン。そこに半沢直樹ばりの展開とくれば二倍美味しいのは間違いありません。「けれど、あなたの気持ちが、大河の一滴となったことを、僕は決して忘れない」この言葉に全てがある。まさにその言葉通りの傑作です。薄さのわりに満足度は大!(笑)2017/04/29

Nobu A

364
16年刊行。ニューヨーク、ワシントン、シカゴ、ボストンの米国4大美術館に次ぐ規模と展示内容を誇る1885年開館のデトロイト美術館が2013年にデトロイト市の財政破綻で所蔵品の売却問題に発展。それに纏わる人達の話。原田マハらしいと言えばらしいが物足りない。美術品を文化財として手放さない市民の心意気と手を差し伸べる富裕層。もっと色んなドラマがあったのではと思う。去年9月末に「楽園のカンヴァス」を読んで以来、原田マハに惚れ込み、いや作品に惚れ込み、ついに著書20冊目。いよいよ「暗幕のゲルニカ」を手に取る。2024/02/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11153463
  • ご注意事項

最近チェックした商品