オオカミの護符

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103316916
  • NDC分類 387
  • Cコード C0095

出版社内容情報

川崎の我が家の土蔵で目にした一枚の護符。そこに描かれた「オイヌさま」の正体とは? 都会の中にひっそりと息づく、山岳信仰の神秘の世界に触れる一冊。

内容説明

五〇世帯の村から七〇〇〇世帯が住む街へと変貌を遂げた、川崎市宮前区土橋。長年農業を営んできた著者の実家の古い土蔵で、護符がなにやら語りかけてくる。護符への素朴な興味は、謎を解く旅となり、いつしかそれは関東甲信の山々へ―。都会の中に今もひっそりと息づく、山岳信仰の神秘の世界に触れる一冊。

目次

第1章 三つ子の魂百まで
第2章 武蔵の國へ
第3章 オイヌさまの源流
第4章 山奥の秘儀
第5章 「黒い獣」の正体
第6章 関東一円をめぐる
第7章 オオカミ信仰
第8章 神々の山へ
第9章 神々の居場所

著者等紹介

小倉美惠子[オグラミエコ]
1963(昭和38)年、神奈川県川崎市宮前区土橋に生まれる。アジア21世紀奨学財団やヒューマンルネッサンス研究所での勤務を経て、2000年から自主的に地元「土橋」の映像記録を開始。2006年、民族文化映像研究所所員であった由井英と共に(株)ささらプロダクションを設立し、プロデューサーとして2008年に映画『オオカミの護符―里びとと山びとのあわいに』(文化庁映画賞文化記録映画優秀賞受賞。地球環境映像祭アース・ビジョン賞受賞)を公開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

155
地元の郷土史からの深掘りが面白いな。地域が違うのでさほど興味は湧かなかったが、関東の歴史を知った気がする。2024/08/15

さつき

64
著者の生まれ育った川崎市宮前区土橋の土蔵に貼られていた「オオカミの護符」その由来を探るところから始まります。奥多摩や秩父の山に生息していたニホンオオカミ。その存在が焼き畑農業をしていた人々の暮らしと密接に関わっていて神聖視されていたとは知りませんでした。元々は映画製作が先で、この本はその経緯をまとめた物らしいので、映画も見てみたくなりました。2018/09/06

ヴェネツィア

61
川崎市宮前区土橋に生まれ育った著者が、実家に張られている「オオカミの護符」から出発して、空間的には関東一円から信州に至るまで、時間的には縄文時代にまで拡がりを持つ「オイヌさま」の信仰と、それを守る人々を描いてゆく。表紙の装丁も実に魅力的だし、あとがきも心にしみる。ほんとうに貴重な記録。2012/04/28

紫羊

47
文庫で読んで、映像で見て、改めて単行本で読み直しました。本に登場する方たちの表情や声、働き者の手など思いつつ。2017/03/13

ネムコ

37
読メをやっていなければ、手に取らないどころか知ることもなかったご本。これを読むと「百姓」が町びととは全く違う文化を持つ謎の民族のように思われてくる。「稼ぎ」とは生活に必要な現金を得るための労働。「仕事」とは世代を超えて暮らしを永続的につないでいくためのもの。できるなら本当の「仕事」を見つけたいと思った。2016/06/01

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