木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 701p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103300717
  • NDC分類 789.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

取材・執筆18年。「ゴング格闘技」で大反響を呼んだ連載、待望の書籍化!!

15年不敗、13年連続日本一、天覧試合制覇――。日本柔道史上「最強」と謳われた木村政彦は、昭和29年、活動の場をプロレスに移し、当時、人気絶頂だった力道山と激突した。「昭和の巌流島」と呼ばれた、あまりにも有名な一戦である。視聴率100%。全国民注視の中、木村は一方的に叩き潰され、双葉山と並ぶ国民的大スターの座から転落、表舞台から姿を消した。なぜ木村は簡単に敗れたのか? 戦後スポーツ史上最大の謎とともに、その数奇な人生に迫る!

著者: 増田俊也(1965年生まれ。作家。北海道大学。北大柔道部で七帝柔道を学ぶ。2006年『シャトゥーン ヒグマの森』で第5回「このミステリーがすごい!」優秀賞受賞)

内容説明

昭和29年12月、活動の場をプロレスに移した木村政彦と、人気絶頂の力道山との一戦。「昭和の巌流島」と呼ばれ、視聴率100%。全国民注視の中、最強柔道家は、力道山に一方的に潰され、表舞台から姿を消した。「負けたら腹を切る」という、武道家としての矜持を持っていた木村はなぜ、簡単に敗れたのか?戦後日本スポーツ史上、最大の謎とともに木村の数奇な人生に迫る。『ゴング格闘技』大反響連載、待望の書籍化。

目次

巌流島の朝
熊本の怪童
鬼の牛島辰熊
武徳会と阿部謙四郎
木村政彦と高専柔道
拓大予科の高専大会優勝
全日本選士権3連覇
師弟悲願の天覧試合制覇
悪童木村と思想家牛島
東條英機を暗殺せよ
終戦、そして戦後闇屋の頃
武徳会と高専柔道の消滅
アマ最後の伝説の2試合
プロ柔道の旗揚げ
木村、プロ柔道でも王者に
プロ柔道崩壊の本当の理由
ハワイへの逃亡
ブラジルと柔道、そしてブラジリアン柔術
鬼の木村、ブラジルに立つ
エリオ・グレイシーの挑戦
マラカナンスタジアムの戦い
もう一人の怪物、力道山
日本のプロレスの夜明け
大山倍達の虚実
プロレス団体旗揚げをめぐる攻防
木村は本当に負け役だったのか
「真剣勝負なら負けない」
木村政彦、拓大へ帰る
復讐の夏
木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

著者等紹介

増田俊也[マスダトシナリ]
1965年生まれ。作家。北海道大学中退。北大柔道部で高専柔道の流れを汲む寝技中心の七帝柔道を経験、4年生の最後の試合を終えて部を引退後、新聞記者に。2006年『シャトゥーン ヒグマの森』(宝島社)で第5回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞。小説、ノンフィクションの他、雑誌などでエッセイや評論活動も活発に行っている。武道雑誌「月刊秘伝」で北大柔道部時代を綴った「七帝柔道記」を長期連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

163
大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品。我々が生きる少し前のプロ柔道家 木村政彦の人生を時代背景とともに克明に描く。力道山との「昭和の巌流島対決」はこの本を読むまで知らなかったが、スポーツの大イベントに裏で 蠢く多くの大物たちが垣間見れて面白い。力道山がヒーローである以上、力道山視点の本が多いのは仕方がないが、大山の空手までからんでくるとは…スポーツノンフィクションの醍醐味であった。 2013/01/28

s-kozy

110
まさに力作!時代に翻弄された男の一代記。また時代に合わせて変質してしまった柔道という武術の歴史としても興味深く読める。昨今の日本柔道の体たらくはスポーツ化を余儀なくされた歴史の流れの中では必然なのかもしれない。この説得力の高さは取材にかけた執念と時間の長さ、著者が柔道に造詣が深い故か。それにしても運命の力道山戦後に娘から「なぜリングに上がったのか?」と問われた時の牛島辰熊の答えが泣かせる。道をともに突き進んだ師弟だから出る台詞だよなぁ。今の日本では「最強柔道家」を産むのは難しいかもしれない。2013/03/06

パフちゃん@かのん変更

96
2013年本屋大賞を受賞した百田尚樹さんが、最近読んだ面白い本としてこの本を紹介していたので読んでみました。ノンフィクションというには増田氏の木村贔屓がありありですが、木村正彦氏のとんでもない強さ、勝ちに執着する熱意が分かった。牛島塾で自炊のみそ汁に自分の糞を混ぜたりとんでもないいたずらぶりのエピソードどもたくさんあって面白かった。が、やはり昔の話・・・だな。この話を読んで力道山が嫌いになったし、木村氏も破天荒すぎて好きにはなれない・・・2013/07/04

就寝30分前

78
昭和40年代後半、まだ柔道教室がスポーツ少年団なんて言わなかった時代、柔道少年たちの間では柔道と空手とプロレスの、どれが一番強いか真剣に議論してました。あれから40年を経て、ようやく答えが見つかりました。木村さんが本当に強い人で良かった。2015/03/24

TCD NOK

71
「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と言われた、不世出の柔道家木村政彦の生涯を圧倒的な取材量と畏敬を込めて書かれている。エリオ・グレイシーとの死闘についても書かれ、半世紀に渡る柔道とグレイシー柔術の因縁も興味深かった。嘉納治五郎、力道山、大山倍達等の他、様々な政治家、財界人、興行師等裏の世界の住人も数多く登場し、戦後昭和史の読み物としても面白い。しかし、戦争がなければ、あの力道山との試合に勝つかもしくは試合を受けなければ、その後の木村政彦の人生もあそこまで変わることはなかったのにとしみじみ思う。2019/02/10

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