出版社内容情報
使えば使うほど発見がある、私たちの身体──漫画、茶の湯から大相撲、マタギまで、その運用の達人の魅力を聞き出す、思考の挑戦!
使うほどに発見がある、私たちの身体――運用の達人12人との、名物対談集! 漫画、茶の湯、文楽からラグビー、大相撲、マタギまで、自らも能楽と合気道に親しむ著者が、日本独自の身体運用の達人たちと語り合い、それぞれの魅力を引き出す対話集。“身体の使い方は集団的に決定されており、日本人には固有の技法がある。が、そこには合理的な理由がある”―― 著者渾身の原稿「日本の身体仮説」も必読!
内容説明
日本人には固有の身体技法がある。使うほどに発見がある、私達のからだ。運用の達人、12人との名物対談集!
目次
千宗屋 茶道家―五感全てを差し出し、その洗練を問う
安田登 能楽師―張り詰めた沈黙、「コミ」で意志を通じ合わせる
桐竹勘十郎 文楽人形遣い―虚の中心である「人形の体感」に同調する
井上雄彦 漫画家―武道の本質を示した、「描かれた武道書」
多田宏 合気道家―命の力の高め方、保ち方、使い方の訓練法
池上六朗 治療者―「一瞬前とは違う状態を作り出す」ことで治す
鶴澤寛也 女流義太夫―伴奏ではない、人物の内面や情景を描写する音
中村明一 尺八奏者―静穏なまま、大量の呼気を瞬時にオペレートする
安倍季昌 雅楽演奏家―「陛下」の祭祀の傍らに侍す、二九代目の楽師
松田哲博 元大相撲力士―稽古の基本は身体の機能が目覚める「しこ」
工藤光治 マタギ―人だけのものではない山から恵を授かって生きる
平尾剛 スポーツ教育学者―人間としての成熟が「愛情あるパス」をつなげる
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950(昭和25)年、東京都生まれ。東京大学文学部卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学文学部総合文化学科教授を2011年3月に退官。専門は現代フランス思想、比較文化論だが、ユダヤ人問題から、文学、教育まで幅広いテーマへの発言が注目されている。また合気道をはじめとする武道を実践、体が語る知についても考察を続ける。『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞2010、著作活動全般に対して第3回伊丹十三賞を受賞。神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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