内容説明
「食」によって、地方はどう元気になるか、どうしたら幸福感を味わえるようになるか。在来野菜が奇跡を起こす。第1回「辻静雄食文化賞」受賞の天才料理人が示す、地方再生の物語。
目次
第1章 その土地に生まれ育ったことの意味を知る(料理人としての原点;料理人が負うリスク;焼き畑でつくられる藤沢カブ;よみがえった平田赤ネギ)
第2章 「人と人をつなぐ」料理人の役割(在来作物の持つ力;宝谷カブ、早田ウリ、カラトリイモ…;個性が強い在来野菜;「生産者とのぶつぶつ交換」というスタイル;地質学の重要性と、料理人の役割;逆風の中で考えた「役割分担」;在来作物という食文化が人々をつなげた)
第3章 ネットワークの創出(「料理人」と「知識人」と「生産者」の三角形;生産者との本気の付き合い;野菜と喋り、魚と喋る;メディアとの関係;行政は「旗振り役」に;藤沢カブは「コラボレーション」の成功例;地域文化のキーパーソンたち;文化的ネットワーク)
第4章 それぞれの地のそれぞれの幸福論を探す(自分の住んでいる土地を好きになること;高知へ;熊本へ;九州の豊かな土地;湯布院での料理講習会;違うスタイルのネットワーク;岩手のポテンシャル;長岡在来野菜の「横綱」かぐらなんばん;それぞれの幸福論)
第5章 「日本を元気にする」ために(「日本を元気にしたい」という人を;新たなネットワークを生み出す場所づくり;世界へ)
著者等紹介
奥田政行[オクダマサユキ]
1969年、山形県鶴岡市生まれ。新潟の山形との県境の町で育つ。鶴岡東高校を卒業後、東京でイタリアン、フレンチ、フランス菓子、ジェラート作りの修業に勤しむ。27歳で鶴岡ワシントンホテルの料理長に就任。2000年、「地場イタリアン」を掲げる店「アル・ケッチァーノ」を櫛引町(現・鶴岡市)にオープン。2004年より山形県庄内総合支庁「食の都庄内」親善大使。「庄内浜文化伝道師マイスター」も務めている。イタリア・スローフード協会国際本部「テッラ・マードレ2006」で「世界の料理人1000人」に選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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