俺の後ろに立つな―さいとう・たかを劇画一代

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103257318
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『ゴルゴ13』連載40年超、休載なし。誰が巨匠の背後を襲えるか。

最初は大阪の理髪師だった。漫画嫌いの母親にビンタされた。終戦でゼロからの再スタートでも、あきらめなかった。大人が読める「劇画」を描きたい。自分で出版社を作ってでも。かくして『ゴルゴ13』が生まれ、『無用ノ介』『影狩り』『サバイバル』が生まれた。発想の秘密、経営戦略、娯楽への思い。巨匠自ら、ついにすべてを明かした!

内容説明

『ゴルコ13』連載40年超、休載なし。誰が巨匠の背後を襲えるか。波乱の少年時代。発想の秘密。経営戦略。教育論。血液型論。すべてを語りつくした決定版自伝・劇画論。

目次

第1章 原風景(お袋帝国主義;いじめられっ子転じて ほか)
第2章 劇画(コマの構成法;映画的演出法 ほか)
第3章 シネマ(三度の飯より映画;最高傑作『キングコング』 ほか)
第4章 流儀(幸福論;テレビの代償 ほか)
第5章 持論(教育論;科学技術の進歩と生命力 ほか)

著者等紹介

さいとうたかを[サイトウタカオ]
本名:斉藤隆夫。劇画家。1936年、和歌山生まれ、大阪で育つ。17歳で描いた『空気男爵』でデビュー。その後、上京し、仲間と「劇画工房」を結成。大人の鑑賞に堪えうる「劇画」を定着させ、分業制を取り入れた「さいとう・プロダクション」を設立。出版業にも出進した(のちの「リイド社」)。1968年連載開始の『ゴルゴ13』は、現在まで1回も休載することなく続いている。1976年に小学館漫画賞受賞。2003年に紫綬褒章、2010年に旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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よむよむ

27
私にとって「デューク東郷」とは憧れであり、幻想であり、恐れである。彼の生みの親であるさいとうたかを氏の自伝である本書に、東郷氏の謎を解く鍵が一つでも示してあるかと期待したが〜まあ、その謎は永遠に明かされない方が良いとわかった。その代わりに劇画というジャンルのフロンティアとしての苦労と歓びが伝わってきた。2020/11/08

ぶんぶん

16
【図書館】劇画家・さいとう・たかを氏の自伝的一冊。 原体験、劇画論、映画論、考え方、持論など本人が語るさいとう・たかを論。 自分で語るには照れ臭さもあるのか歯切れの悪い部分もあるが、とにかく一生懸命さが感じられる。 インタビュー等駆使して魅力を引き出した方が良かった。 劇画作りのあれこれを、もう少し聞きたかった。 ただ、「ゴルゴ13」や「無用之介」の作者の本音が聞けて良かった。 これからも、ガンバってもらいたい。2020/09/06

おーしつ

13
「原風景」の章に見られる、小学校で親分的存在だったこと、日本画の心得がある人物に絵を習ったこと、そして「漫画少年」の投稿作品を手塚に酷評されたことなどが 今のさいとう・たかをを作った素地があるような気がする。あと理容師という職人の仕事の経験も大きそう。 「流儀」「持論」の章は正直あまり目新しさを感じるものはない(トンデモなものも散見)が、40年以上連載作品を継続させている人の言葉はやはり重い。 あと、年表・作品一覧は資料的価値はあるものの、もっと小さいフォントでもいいのでは?2010/09/28

ぐうぐう

7
さいとう・たかをの自叙伝。さいとうが、つまりは劇画が、手塚漫画に対するアンチテーゼとして生まれたのは事実だろうが、さいとうの発言の根底には、手塚治虫という存在への敬愛が常に感じられるのがいい。事実、中学生時代、「漫画少年」に投稿した作品を手塚に徹底的に批判されても、その悔しさを手塚への恨みにはせず、漫画への情熱に向けるのだ。また、漫画の分業制を、実に早い段階で考えていたことも驚きだった。教育論や人生論を語るのはご愛嬌だが、それにページを割くなら、自らが牽引した劇画史をもっと語ってほしかった。2012/02/03

よっしー

5
★3 やはり、凄い。2016/02/25

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