官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのか

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103251514
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

総理の答弁や法案に潜り込ませる「一言」で、改革はまるで逆方向に。“霞が関修辞学”の恐るべき罠を解き明かし、「脱官僚」実現の方法を示す。

内容説明

民主党はこのまま天下りを乱発し、官僚依存にひた走るのか?霞が関で駆使される“言葉と論理のトリック”を、元行革大臣補佐官がいま初めて明かす。

目次

第1章 「脱官僚」とは何か(「脱官僚」は民主党の専売特許?;政治家と官僚の“倒錯関係” ほか)
第2章 すぐによろけ始めた民主党(「事務次官会議の廃止」で好スタート;二枚看板「国家戦略局」「行政刷新会議」が始動 ほか)
第3章 自民党はなぜ公務員制度改革に敗北したのか(安倍政権での着手と熾烈な攻防;福田内閣での思わぬ前進 ほか)
第4章 民主党の“裏切り”で早くも風化する「脱官僚」(マヤカシの「降格」制度;甘利法案よりも後退した「内閣人事局」 ほか)
第5章 「脱官僚」実現のための五箇条(官僚を使いこなす前に、まず官僚を選べ;閣議を“お習字大会”から討議の場にせよ ほか)

著者等紹介

原英史[ハラエイジ]
1966年東京都生まれ。東京大学法学部卒、米シカゴ大学ロースクール修了。89年通商産業省入省。内閣安全保障・危機管理室などを経て、2007年から安倍・福田内閣で渡辺喜美行政改革担当大臣の補佐官を務める。その後、国家公務員制度改革推進本部事務局を経て、09年7月退官。株式会社政策工房を設立し、政策コンサルティング業を営む。大阪府人事委員会特別顧問、政策研究大学院大学客員准教授も務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

20
政治vs.官僚主導。アプローチではなく、国家視点でのBest/Betterの結果の有無次第。無謬性と玉虫色が象徴的。故の”レトリック”と解釈。人財の宝庫であるのも事実。流石に「アップ・オア・アウト方式」は、若干突飛過ぎる気もするが、民への人材還元に同感。一方、不文律の慣習、慣例や、慣行。潤滑油であればまだ救いだが、現実は如何に・・・。脱官僚の五か条の5項目目次第という気がする。2014/05/07

タカラ~ム

2
著者は元官僚。安部内閣時代に渡辺行革担当大臣の下で公務員制度改革の青写真を築き上げ、改革基本法成立への道筋をつけた。その公務員制度改革は、しかし、その後の政権の変化の中で完全に埋没してしまい、骨抜きにされてしまった感がある。なぜ改革は停滞したのかについて記したのが本書である。これを読むと既得権益を死守せんと抵抗する勢力とそれに抗えない弱腰の政治家(特に民主党)の姿が浮き彫りとなる。2011/08/24

uju

1
安倍政権以降の「脱官僚」がいかに失敗してきたか、という舞台裏を説明。政治音痴の自分としては、テレビでは叩かれてばかりの政治家が、実際には如何に戦おうとしてきたかという側面など、現代日本中枢の政治構造の一端を、現場視点で見ることができた点が収穫だったように思う。だが、未だ日本政治を俯瞰するような視点は持てておらず、もっと別視点の情報がほしい。次は、官僚側の論理と政治家側の論理(いずれも一枚岩とは思っていないが)を把握したい。この本では利権とか改革意識とか言っているが、具体的に何考えてる人たちなんだろう。2012/11/05

とりもり

1
「日本中枢の崩壊」からの流れで読了。メインタイトルから連想される「官僚のレトリック(修辞学)の解説本」ではなく、安倍政権以降の公務員制度改革の経過を辿りながら、どのように官僚が改革を骨抜きにするために詭弁を弄していったかに関する記録という印象。内容は良く整理されていて非常に読み易いが、その点でやや肩透かし。最後の「日本には、やるべきこと、急ぐべきことが山ほどある。霞ヶ関改革ごときに多大な時間を費やす余裕はない」というくだりには激しく同意。正しい公務員制度改革が実現されんことを祈ってやまない。★★★★☆2012/09/26

344

1
自民党政権時の公務員制度改革を巡って改革派と反改革派でどんな攻防があったのか、 シンプルに一種の「戦記」として楽しんでしまった。 2010/11/05

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