出版社内容情報
知識よりも、好き嫌いを云々するよりも、クラシックは楽しむのが一番。たとえば「今までとは違うバッハと遊んでいる楽しさ」をきかせてくれる演奏は?
音楽の持つ可能性の大きさが再び見出されている今という時代、かつて味わったことのない、何ともいえない面白い演奏にぶつかることがある。「真珠の粒を連ねたよう」ではないモーツァルト、重さから解放された軽やかなバッハ……。フルトヴェングラー、グールドからアンナ・ネトレプコまで、音楽をきく楽しみを自在に語る。
内容説明
之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず(論語)。「之」を「音楽」と読んでもかまわない―と、私は思っているのです。自由な呼吸にふれることのできる音楽が、ここにある―。
目次
1 之を楽しむ者に如かず(変わるものと変わらないもの;「一九六八年」のできごと;遅い理由、速い理由;演奏家たちの「内的要求」;先進の禮楽におけるは野人なり ほか)
2 今月のディスク(ピアノでバッハを弾いた人たち;演奏の「違い」について;私たちの「耳、心、頭」;『二〇世紀の偉大なるピアニストたち』より;戦争の傷―フランソワ、リパッティ、モイセヴィッチ ほか)
著者等紹介
吉田秀和[ヨシダヒデカズ]
1913(大正2)年9月23日、東京日本橋に生まれる。東京大学文学部仏文科卒業。1946年、「音楽芸術」誌に「モーツァルト」を連載、評論活動を開始する。1988年、水戸芸術館館長に就任。2006年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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