内容説明
外科医・財前五郎の野望と闘いのドラマ。国立浪速大学附属病院を舞台に、医学界に渦巻く欲望と打算を迫力溢れる筆で描き、大反響を呼んだ山崎文学の記念碑的大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぴぴ
5
ものすごく分厚く重たくて通勤電車で読むのは大変だったけど、読むのが止まりませんでした。唐沢寿明がした財前のドラマを見てたのである程度の内容はわかっていたけど、やはり原作とドラマは違いますね。最近山崎豊子さんを立て続けに読んでますが、内容の濃さに脱帽です。2016/03/17
月夜
4
図書館のカウンターで渡されたとき その厚さにびっくり 4センチはある上 下巻に分けて借りるのがめんどくさいと思った私が甘かった。これでは 持ち歩くこともできない まして お腹の上に置くにも重い。時代背景が昭和39年 当時の価値観が「末は博士か大臣か」であったこと テーマである癌のこと。いずれにもリンクする私の人生は 作者がよくここまで調べ上げ どの立場にも公平にまとめ上げたことに感服する。当時の価値観で言えば ちびまるこちゃんの丸尾君 学級委員になりたい に代表される。わかりやすいでしょ。2013/11/22
Kochi Matsumoto
2
権謀術数を使って出世する外科医、財前五郎。患者に真摯に診療して治療することが医者の務めとする里見脩二。腐敗した医療現場を描き、現実の厳しさを伝える。しかし財前は胃癌に倒れてしまう。どんなに権謀術数を使って出世しても、病気には勝てないという人生の儚さが伝わってくる。2013/02/20
ながちゃこ
2
年末から読み始めてやっと読了。ドラマを見たことがないけれど予想通りの面白さ。裁判シーンは圧巻です。作者の取材力に改めて感服しました。2011/01/09
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