内容説明
連載回数一六一四回。昭和38年12月2日に初めて週刊新潮誌上を飾ってから一度も筆を休めることなく真剣勝負で31年と9ヶ月。闘病の日々をもあくまで優雅に描き抜いた希代の作家のラスト・ワン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moonanddai
2
山口瞳氏が亡くなったのが95年。(当たり前だが)この本が出たのが同じ年。私がこの本を買ったのも同じ年。以来20年間「積読」状態が続いていた…。何度か読み始めたのだが、何故か中断。その間山口氏の本を読まなかったわけではない。「男性自身シリーズ」はもとより、「酔いどれ紀行」や(名著)「草競馬流浪記」など…(エッセイ-ばかりだけど)。その間、山口氏は(私の中では)死んでいなかった…。/文字通り死の直前まで書かれたこの作品を読むと、エッセイ-ではなく、一編の小説を読むよう。ただクライマックス直前で、(続)2014/02/26