内容説明
日本人の精神は、どこまで壊れてしまうのか?ネット上で、他者を匿名で中傷する人びと。ゲームや映像に汚染されていく子どもたち。他人の痛みに全く鈍感な行政官や企業人…今こそ見直すべき心の情景を説く警世の日本論。
目次
名を隠す日本人、お前は何者か?
個人情報保護でこの世は暗黒へ
ITバブルと脳内汚染
“心の分娩”は三年かかる
詩人は金魚を突き殺す
被害者の死を待つ被告人・国家の怪
人の痛みを感じる国家は創れるか
現場・現物が語り出すとき
パソコンと棚田
続・パソコンと棚田
人間到る処青山あり
“新老人ジュニア”青山探しの旅
著者等紹介
柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936年栃木県生まれ。NHK記者を経てノンフィクション作家に。1972年『マッハの恐怖』で第3回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。1995年『犠牲(サクリファイス)わが息子・脳死の11日』とノンフィクション・ジャンルの確立への貢献で、第43回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。