内容説明
読んだ。書いた。著者の人生のなかにはいつも本があった。
目次
生き方がちょっと変わるかも
死を生きるために
いのちの質を守る医学とは
明日のための「負の遺産」
「時代と人間」を読む
ノンフィクション賞作品を読む
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さいたまのたぬき
18
主に1990年代に出版されたノンフィクションを 取り上げ解説を交えながら紹介していく形式。 医療、戦争、原爆、ノンフィクション賞受賞作。 1冊当たり数ページのエッセイ風な書き口。 ノンフィクションにも物語性が必要など 面白い切り口もある。 全般的に年代が古いため やや新鮮味や面白さに欠ける感じも。 柳田さんのファンでノンフィクションが好きな人なら 参考になるかもという感じです。2014/09/23
rymuka
2
読書録あり → http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-96.html2021/11/06
ちるちる
2
著者自身が感銘を受けた本(特にノンフィクション)を読んで、感じた事を綴ったエッセイ的な本。前半は医療や死についての内容が多く、後半はノンフィクション賞をとった作品の書評的内容。個人的には現在にも続いている死や医療関係の話が興味深く、人の死をどう受け止めるのか、死に行く人の尊厳をどう守るのか、また残させる家族に対するケアをどう行うのか、これからの医療、そして医師はどうある必要があるのか、非常に考えさせられた。2011/03/17
tecchan
1
17年前に刊行。生き方、死、いのち、時代と人間などのテーマごとに、当時、出版された本をもとに著者の考えを述べたエッセイ、さらに著者が選考に関わった各種ノンフィクション賞受賞作の紹介など、ノンフィクション好きにはたまらない一冊。2017/02/18
真以子
1
後半は選評がメイン。冒頭の、「生き方がちょっと変わるかも」の中で、サムエル・ウルマン「青春」が紹介されていた。この詩を知れて良かった。霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、非歎の氷にとざされるとき、二十歳であろうと人は老いる。こうべを高く上げ希望の波をとらえる限り、八十歳であろうと人は青春にして已(や)む。2013/01/22