高峰秀子の流儀

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103222316
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

出版社内容情報

動じない、求めない、驕らない、不朽の名女優を「かあちゃん」と敬愛する著者が描く、高峰秀子という人間のゆるぎない姿勢。本人による寄稿文も付す。

内容説明

不世出の名女優・高峰秀子。その研ぎ澄まされた感性と心の内にあるものを、唯一側にあることを許された著者が、名女優の肉声を交えながら、鋭い視点で読み解く。

目次

高峰秀子という知性
動じない
求めない
期待しない
振り返らない
迷わない
甘えない
変わらない
結婚
怠らない
二十七歳のパリ―その足跡を訪ねて
媚びない
驕らない
こだわらない

著者等紹介

斎藤明美[サイトウアケミ]
1956年、高知県生まれ。津田塾大学卒業。高校教師、テレビ構成作家を経て、「週刊文春」の記者を20年務める。2006年、フリーとなり、現在、「婦人画報」で「高峰秀子との仕事」を連載、「週刊文春」で「新・家の履歴書」などを執筆。1999年、初の小説「青々と」で第10回日本海文学大賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らじこ

30
高峰秀子をまったく知らず著書さえ読んだことがなかった頃に中途半端に読んだものを最初からもう一度読みきった。この本は、作者のこだわりの強さが強く出ていて首を捻るところもあったけれど、とても充実した内容で面白かった。高峰さんを知るも知らぬも無関係に惹き付け、彼女の性質、その流儀に数々の学びを感じ取る。立派な大女優というよりも人としてとても興味がわいた。そんなエピソードが凝縮された本だった。でも作者が語るように、この高峰秀子の素質は天性だろう。努力では追い付かない畏怖のようなものを感じる話が多かった。2015/12/08

バーベナ

9
「興味ない」「めんどくさい」「どうでもいい」この言葉を、清々しく使える人ってそうそう居ない。自分の功績についてまったく語らない(興味ない)という高峰さんに、著者はまるで少女のようにまとわりついていている。ある程度、人生経験も豊富な人をここまで無防備にさせる『高峰夫妻』ってすごい。ラストの高峰さん言葉は「こだわらない」。う~ん、深いです。2012/02/18

ぼんくら

7
高峰、松山夫妻とインタビューを通じて親しくなった著者が、高峰秀子の流儀を記す。動じない、求めない、期待しない、振り返らない、迷わない、甘えない、変わらない、怠らない、媚びない、驕らない、こだわらない。すべてのことに一本筋の通った高峰さんてすてき。礼儀正しくて、潔癖症で、凛として、そして優しい。著者は高峰の養女となった女性。ただ、高峰本人の著作にこそ本質が現れると思うので、この本を読んだ人は、高峰秀子本人の著作も読むべし。2012/06/03

さちめりー

5
高峰秀子という女優を知らないし顔すら見たことがなかったけれど、一目置いている楠木建さんが崇拝し大絶賛しているので読んでみた。まず4歳で実母を亡くし、これ以上ないほどの毒親である養母に搾取され続けた生い立ちが凄まじい。よく病まずにいられたもんだ。自分の感情を握り潰して仕事をこなしていく様は、ストイックという言葉では足りない。大女優が人間らしさを取り戻すためにパリに飛ぶエピソードは、宇多田ヒカルの「人間活動」のよう。結婚後はそれまでできなかった「ていねいな暮らし」をものすごく丁寧に実践していく。よかったね。2020/09/06

くまごろー

5
高峰・松山夫妻が素晴らしく見事な生き方をしていることは存分に分かるけど、著者(夫妻の養女に入られたとか)の盲信的な筆致が疲れるというか…くどくて最後は飽きてしまった。高峰さんの著書はスッキリしてサッパリして好きだ。こんな風に考えて生きられたらと思わずにいられない。2014/07/05

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