三島由紀夫十代書簡集

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三島由紀夫十代書簡集

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103210245
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

内容説明

三島は学習院時代、文芸部の五年先輩である東文彦に宛てて多数の手紙を書き送った。その多くは創作に関するもので、二人は驚くほどの真率さで互いの作品を批評し合い、切磋琢磨し合った。文学のみならず、青春のさまざまな話題に触れた三島の手紙は強靱な批評精神に溢れ、不穏な戦時下にもかかわらず不思議な恩寵に彩られている。後年の豊かな稔りを予感させる興趣深い書簡集。新発見の書簡、66通一挙刊行。

目次

昭和十五年
昭和十六年
昭和十七年
昭和十八年
昭和十九年

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

37
学習院時代に書いた手紙の数々。10代とは思えない文章にただただ素晴らしいとしか言えません。2023/12/05

はるぴょん(ひらた)

0
学習院時代の三島が文芸部の先輩である東文彦と交わした書簡集。三島文学の形成にはその天稟もさることながら、学習院文芸部というこの上ない環境が大きな位置を占めていると認識。個人的には芥川の「歯車」と朔太郎の「猫町」の比較が面白く感じた。三島は詩人であるがゆえに自殺せず、錯乱の世界を彷徨った朔太郎を評価しているが、まことに鋭い批評でこれには私も大いに同感する。「俗な精神が世界を蔽うた時、それは世界の滅亡です。」この一節は戦後日本とその後の三島の生涯に対する的確な予言である。2019/12/16

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