出版社内容情報
今すぐどこかに逃げ出したいー。ため息とともに浮かんだ一言が、人生を変えていく。青い海が白い砂浜に運んでくる小さな奇跡のような連作小説集。
内容説明
出会うはずのなかった人々を繋ぐのは、ニューカレドニアの青い海!足先をくすぐるさざ波が、固く閉ざした心を柔らかく解してくれる連作短編集。
著者等紹介
秦建日子[ハタタケヒコ]
小説家・脚本家・演出家。1968年生まれ。会社員生活を経て、97年より専業の作家活動を開始。小説家としては2004年に『推理小説』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
118
皆さんのレビューにも多く書かれているように、ここ最近(しばらく?)モヤモヤしてる、なんだかやる気が出ない、人間関係(異性、家族、部下上司)で悩んでいるなど、少しネガティヴモードになりつつある読者さんに強くオススメできるスッキリ作品でした。確かに有川さんの『阪急電車』を彷彿させるような展開はお見事で、連作集特有の´飽きさせない´感じが新鮮で楽しめました。個人的には還暦寸前のリストラ直前サラリーマンが、一発奮起して家族にほぼ内緒で【ニューカレドニア】まで行ってしまうくだりが、ある意味とても羨ましかったです。2017/09/25
アメフトファン
43
この本を読むとすぐにニューカレドニアに飛んでいきたくなります!物語自体はありきたりで良くある話ばかりですが、ニューカレドニアをキーワードにすることで一気に非日常感が醸し出されて面白かったです。閉塞感があっても勇気を出しさえすれば行ける天国。いや天国にいちばん近い島。いつか行ってみたいな~。爽やかな読後感でお奨めです。2014/11/12
kozu
15
天国に一番近い島ニューカレドニアがキーになる連作短編。リストラ、二股、病、恋人との関係、と日常の誰にでも起こりそうな問題を抱えた人たちが出てくる。心が疲れてどこか遠くに行きたくてもいけない、そんなときに代わりに空と海のもとへ連れていってもらえるような、そんな本だった。
うみろー
13
「天国にいちばん近い島」懐かしいな~。それと同時に印象が古くなってしまっていたニューカレドニア。絡まった人生がニューカレドニアで結集。なんかいきたくなってしまった。2015/01/08
sena
11
優しい物語。ちょっと辛いことがあったり、心が疲れたりしている人々が主人公の短編集。少しずつ重なりあう物語。ニューカレドニアに行きたくなる。今を一生懸命生きたくなる。2012/11/05
-
- 和書
- 心臓超音波テキスト