ラバウル温泉遊撃隊

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103164319
  • NDC分類 297.36
  • Cコード C0095

内容説明

太平洋戦争有数の激戦地に、「温泉」の名を冠するゲリラ部隊があった―。幻の部隊の足跡を追い、戦争をまったく知らない世代の温泉ライターがジャングルの奥で見た光景は?戦地の昔と今を情熱で結ぶ新感覚ノンフィクション。

目次

序章 日本人は温泉の伝道師
第1章 元日本兵に叱られて
第2章 温泉遊撃隊長・伊神実さんの手記
第3章 温泉に入る日本人は幸せだったよ
第4章 61年後の宇奈月温泉に入れるか
終章 戦場の温泉をめぐる旅はつづく

著者等紹介

山崎まゆみ[ヤマザキマユミ]
1970年新潟県長岡市生まれ。駒沢大学文学部卒。新聞、雑誌、TV、ラジオなどで温泉の魅力を紹介するフリーライター。現在まで21ヶ国、750ヶ所以上の温泉を訪ねる。2008年には国土交通省が任命する「YOKOSO!JAPAN大使」の一人に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nnpusnsn1945

41
ラバウルには温泉があり、戦時中は日本兵によって利用されていた。そんな中で温泉遊撃隊なる部隊が存在していた。著者が調べた結果、第38師団歩兵第228連隊第12中隊分隊のことだと知った。そして隊長の伊神実陸軍中尉と対面する。彼の任務は宣撫工作を担当していた。住民と交流し、食糧調達も行っていたという。住民は日本兵との交流で入浴を覚えたそうだ。日本との親しみは戦後になってからも残っている。もっとも対立もあったようで、伊神中尉と仲の良かった憲兵軍曹が住民に襲われ戦死したケースもあったとのこと。2023/05/21

憂歌

4
ラバウルには戦時中「宇奈月温泉」と名付けられた温泉がある。 著者は当時その温泉に入ったていた日本兵を探し出し、危険な奥地にある現地まで辿り着いた! いやはや、執念である。 日本兵が温泉に入っているのを見て、温泉など入ったこともない現地の住民が温泉に入るようになり、今現在でも入り続けているのが面白い。 各地に温泉文化を広める日本人🤣2024/01/26

0717

4
温泉遊撃隊と呼ばれる部隊があったとは初めて知りました。戦争のことはほとんど知らないという著者が、元日本兵を訪ね歩き、戦地のこと、戦争のこと、戦地の温泉のこと、一体どんな気持ちでお湯に浸かったのか尋ねてゆきます。高齢で再訪できない元日本兵に代わり、ラバウルの温泉を探し当て浸かりにゆくくだりには感動しました。2013/01/31

眠り姫

2
著者が伝えなければ、埋もれてしまった歴史。とても興味深い内容で情熱を感じます。内容が素晴らしいだけに、文章の拙さがもったいない。2015/04/09

german-ger

2
温泉ライターという方が、身を挺してラバウルで日本軍が使っていた温泉に訪れるという内容。テレビが入るくらい著名な方らしい。丹念に資料を読み込み、取材も細かくよい内容と思われるものの、いろいろな角度から当時を探ってほしかった。2014/02/17

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