内容説明
小沢の秘書逮捕直後から沸き起こった「国策捜査」との検察批判。疑惑に対して「一点の曇りもない」と力説する小沢。その裏には、角栄、竹下、金丸の下で政治手腕を磨いてきた小沢と、「政治とカネ」に挑み続けてきた検察が繰り広げてきた対立の構図があった。積年の暗闘の全てを描く迫真ドキュメント。
目次
プロローグ 電撃逮捕
第1部 特捜部と西松建設
第2部 小沢と西松建設
第3部 小沢のルーツ
第4部 検察捜査は諸刃の剣
第5部 霞が関と民主党
第6部 離反した側近
エピローグ 特捜部は負けたのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
1
まだ存命中だが、残念というか勿体ない存在だった。見た目で損していることを割引いても放漫なところが災いしたのだろうな。2024/08/22
SAKU
0
日本における金権政治の実態を分かりやすく紹介している。本書は検察の捜査についても書かれているが、自分は金権政治の方に興味をもって読んだ。巨額の公共工事を受注するため、ゼネコンは強い影響力を持つ「先生」のところに行く。影響力の行使の見返りに「先生」は自身の政治団体への資金援助を求める。「先生」は影響力を維持するために、金を使う。そうすると更なる金が必要になる。結果、政治資金規正法の限度額以上の金が必要になり、トンネル献金をやるのだろう。2016/12/18
ホン
0
田中ー金丸ー小沢ラインVS検察 過去からの多岐にわたる事件が紹介されており興味深く読んだ ただ今回の政治資金規正法に絡む事件で検察に支持が集まりにくい理由の一つに今の外国からの圧力に弱い日本において小沢一郎のような剛腕、強面で通る大物政治家を欲してる国民の願望もあるようにも思える2011/06/25