夏がくれば思い出す―評伝 中田喜直

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103148517
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0095

内容説明

優美なメロディを生み続けた「日本のシューベルト」中田喜直。だがその素顔は、徹底的な合理主義者だった。新聞投稿魔。極度な嫌煙主義。BGM公害論。幼児用ピアノ開発の提言。朝食は和菓子。戦争で一度は死を覚悟した男がなぜ、童謡や女声合唱の世界に行きついたのか。親交厚かった音楽プロデューサーが多くの資料を駆使して描いた正伝決定版。

目次

若き日
中田喜直の戦争
作曲家・中田喜直
中田喜直と童謡
フェリス女学院と中田喜直
日本童謡協会
中田喜直とタバコ
小さい鍵盤のピアノを
中田喜直と合唱
中田喜直とスポーツ
二つの遺作
再び、水芭蕉のひと

著者等紹介

牛山剛[ウシヤマタケシ]
1931年、東京生れ。東京大学文学部(美学美術史科)卒業。テレビ朝日の音楽プロデューサーとして「題名のない音楽会」などを制作。現在、フリー・プロデューサーとして、各種音楽会の構成・演出に活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tohoho

0
巻末の校歌・社歌等の作曲数だけで、なんと500曲以上もある。全国の幼稚園から企業・市町村歌の作品まで、童謡・叙情歌等、3,000曲近い作品を残した中田喜直の人がみえてくる。フェリス女学院で40年余り教壇に立っており、鍵盤の小さいピアノを特注で作らせたというのも頷ける。2014/05/20

サトル

0
評伝とは研究に基づく人物評をまじえた伝記なのだが、余りにも散漫で薄味なものでしかなかった。しかし中田喜直という人物の知られざる素顔を垣間見ることは出来た。抒情的な旋律を編み出してゆく中で実は筋金入りのマザコンで奇人変人ぶりが際立っていたようだ。東横線でBGM公害論を車掌に振りかざしたり、タバコの害を訴える嫌煙活動に執念を燃やし取り組んだり、音楽以外の活動家としても名を馳せていた。それでも童謡を単なるレコードのための流行り歌にするのでなく、サトウハチローらとともに原点回帰させようとした功績に拍手を送りたい。2025/03/07

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