筒井康隆、九十歳のあとさき―老耄美食日記

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筒井康隆、九十歳のあとさき―老耄美食日記

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784103145370
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

美食を楽しんでいたおれは、一夜にして「車椅子の文豪」になってしまった。二〇二四年三月二十三日。数々の傑作話題作を著した八十九歳の作家は、老いと戯れながら、愛妻や仕事仲間と美食を楽しみ、『百年の孤独』等現代文学を論じて倦まずにいたが、この日自宅で転倒して車椅子の生活となった――。しかし不敵きわまる作家魂でその日々を赤裸かつ挑発的に描き続けた空前絶後の老文豪リアルライフ!


【目次】

内容説明

心臓を病み、頸椎を損傷して車椅子の生活になろうともかれは書き続ける―。雑誌連載時から話題騒然の「老耄美食日記」に加え、あの『百年の孤独』解説、大江健三郎回想、そして老境の吐露など同時期のエッセイ類をも併録し、卒寿を迎えた文豪の充実の文業を集成!

目次

2022年 88歳(老耄美食日記;顔見世に寄せて;友・真鍋博)
2023年 88‐89歳(「テロと戦時下の2022‐2023日記リレー」より;老耄美食日記2;老耄倹約日記;お詫びその他。;老齢と喫煙;美食日記ふたたび;老耄へとへと日記;幾たびも美食日記;老化;心臓と血管;アルコール・煙草・ジャズ;大江さんからの手紙;ネネとりっちゃんと;現在に相応しいテーマか;夜を抱いて走る男;年末都心部食い物事情)
2024年 89‐90歳(忘れられぬ人びと;カカント;キサラギ君;ガルシア=マルケス「百年の孤独」(新潮文庫)解説
九十歳で見る幻燈
新潮社とのおつきあい
少し腰を据えるか
九十歳、何がめでたい)
2025年 90‐91歳(いつまでも 妻と;九十年の孤独;外食・取り寄せ・他;エスニック渉猟;ふたたび美食放浪)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

bura

95
副題は「老耄美食日記」2022年88歳の12月6日から2025年91歳の12月20日までの3年間に渡る御大の暮らしぶりを日々の食事とその金額を記しながら進めて行くエッセイ日記である。妻光子や家族、編集者達と食べる料理の豪華な事!その1回の料金に目玉が飛び出る。更に呆れる程の食事量。ただ亡くなった息子、伸輔が何度も夢に現れる件はやはり悲しい。3年の間、美食大食飲酒喫煙とやりたい放題の御大だが身体が弱り車椅子の生活となる。「この上酒まで禁止されたらあとに残る楽しみは死ぬことだけだ」…筒井康隆、まだ書ける。2026/06/13

keroppi

75
とにかくよく食べる。夫婦で毎日のように美食を繰り返す。外食だけでなくkinokuniyaで大量に買ったり、おせちを取り寄せたり。この年齢にして驚きの食欲だ。しかも、その金額まで書かれている、さすがの財力。身体を痛め、車椅子生活となり、高級老人ホームに入った後も美食は続く。このバイタリティから文章が紡ぎ出される。筒井康隆健在である。この年齢だからこその回顧や夢も織り交ぜながら、文章は走る。もっともっと読みたい。筒井康隆に枯れるなんてことはないだろうと期待する。誰も見たことのない老境を書き続けて欲しい。2026/05/14

たまきら

44
新刊コーナーより。筒井さんのエネルギー、そしてプライバシーなどかけらも気にしない豪快な書き散らしっぷりに笑ってしまいます。なんてったって「お隣の〇〇店に助けを求める」って、家が特定されちゃうじゃん筒井さんったら。その後入った施設も明記してるし。突っ込みながら楽しませてもらいました。私は料理に使うお金よりも、これを食べることができるご夫婦に圧倒されましたよ、ええ。お店の描写が簡潔だけど面白く、そのお店のキャラが分かる感じが好き。人との出会いもご馳走だよね。最後の方は息子さんの話が多くなりしんみりしました。 2026/06/21

メタボン

42
☆☆☆★ 筒井康隆の90歳にしての健啖家ぶりに驚く。妻の光子さんも80歳を超えているのに。ワインや日本酒を毎日楽しんでいるのもすごい。それにしても毎日の美食三昧。金額も掲載されているが、庶民の感覚ではとてもついていけない。最近は各文芸誌に毎月掌編を発表している筒井氏。全盛期にはとても及ばぬ出来栄えなのだろうが、生きている限り執筆して欲しいし、願わくば長編も読みたいものだ。2026/06/10

ぐうぐう

40
2022年から2025年まで、つまり筒井康隆88歳から91歳までの美食日記を中心としたエッセイで構成されている。とにもかくにもよく食べる(そのどれもが美食なのだから凄い)。美食こそが長生きの秘訣かと思えるほどの食いっぷりだ。とはいえ、少しずつ体調を崩すことも多くなり、愛煙家だった筒井が禁煙する事態が訪れる。筒井はこう書く。「この上酒まで禁止されたらあとに残る楽しみは死ぬことだけだ」とはいえ、喫煙は本数を減らしつつ継続中のようだ。美食日記の合間に挿入されている回顧的なエッセイも読ませる。(つづく)2026/05/12

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