内容説明
童貞歴一千年、孫悟空が神と畜生の垣根を乗り超えて観音様と…歓喜法悦間違いなしのポルノ西遊記「魚籃観音記」、極限のスラップスティック「分裂病による建築の諸相」、旺盛な俳優活動の見事な文学的結晶「市街戦」etc、etc歓喜法悦の絶品短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おすし
18
『魚籃観音記』観音様の観音様、じゃないのよwww『市街戦』ドラマチックではない日常、というスタンスでホームドラマを撮りつづけるTVスタッフと俳優。外ではなんでか戦争がおっぱじまり平常心どころじゃない。シュールなコメディと思いきやこんなシリアスさで収束するのすごい。『馬』馬の擬人化萌えは筒井康隆がもうやってた。全10篇の短編集。2025/03/08
そうたそ
2
★★★☆☆
Fukigobou
1
ポルノ西遊記ありの、精神分裂建築士ありの、人類滅亡もどきありの、安定の筒井康隆文学短編集です。 「市街戦」は筒井さんの十八番かな、銃弾が飛び交う戦争の真っ只中で、より自然な演技を求める監督の指示で淡々と撮影が進行して行く矛盾が笑いを誘います。ちょっと異色だったのはカルト集落とまではいかないけど、人里離れた妻の実家に引っ越すことになった作家のちょっと体験の物語「谷間の豪族」。なんかこれはもっと掘り下げて長編とかにして欲しい題材でした。2022/08/15
かりかり
1
☆☆☆☆南伸坊の装丁含め全部良かった2021/05/09
ゆりっぺ
1
2000年11月7日