奪還―日本人難民6万人を救った男

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奪還―日本人難民6万人を救った男

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103137337
  • NDC分類 916
  • Cコード C0021

出版社内容情報

“引き揚げの神様”松村義士男の集団脱出工作が、いま甦る。驚愕の発掘実話。太平洋戦争の敗戦で朝鮮半島北部の邦人は難民に。飢餓や伝染病で斃れゆく老若男女の前に忽然と現れ、ソ連軍の監視をかいくぐり、母国へと導く男――彼はかつて国家から断罪されたアウトサイダーだった。時間も資金も情報もない中で、頭脳と度胸を駆使した決死の闘いが始まる。見返りを求めない「究極の利他」が胸を打つ実話。

内容説明

第二次大戦後、朝鮮半島。頭脳と度胸で38度線を突破し、「集団脱出工作」を成功させたのは、名もなき“アウトサイダー”だった―。知られざるもう一人の杉原千畝、感動の実話!

目次

第1章 棄民(その日、故郷は「外国」になった;平穏だった八・一五 ほか)
第2章 異端の人、動く(対ソ連の最前線で終戦を迎える;捕虜収容所へ連行中に逃亡 ほか)
第3章 包囲網を突破せよ(終戦の年、八万人が南に;強制移住先での惨状 ほか)
第4章 苦難そして苦難(突然の移動禁止令;米ソ間の攻防 ほか)
第5章 引き揚げの神様(「堤がふたたび破れた」;「日本人の命を保証することができるのか!」 ほか)

著者等紹介

城内康伸[シロウチヤスノブ]
1962年、京都市生まれ。中日新聞社入社後、ソウル支局長、北京特派員などを歴任し、海外勤務は14年に及ぶ。論説委員を最後に2023年末に退社し、フリーに。著書に『昭和二十五年 最後の戦死者』(第20回小学館ノンフィクション大賞優秀賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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パトラッシュ

147
敗戦時の海外残留日本人引き上げに旧軍や政府は無力だったが、松村義士男という男がいなければ北朝鮮在留邦人6万人は屍を凍土に晒していただろう。飢えと寒さで絶望的な状況にありながら朝鮮人共産党員に知己の多い左翼くずれの立場を生かし、進駐ソ連軍とまで交渉して難民脱出を黙認させた松村の功績は杉原千畝以上だ。同じ日本人同士の感情的な対立や米ソの干渉も激しい中で彼が朝鮮にいたことは奇跡に等しかった。しかし非常時に非常の才を発揮した松村も、平時は生活力がなく家族に苦労させた。人の能力や発揮する場所は、当人にも不明なのか。2024/12/05

アイシャ

29
松村義士男、初めて知った名前だ。終戦の年に北朝鮮側に閉じ込められた邦人を南側へと脱出させた人だそうだ。満州から逃げてきた人を含め、多くの法人が北朝鮮側には取り残された。南側が比較的早く日本への引き揚げを始めたのに比べて、公に北側が始めたのは1946年の12月とのこと。この間に難民化して飢えや病気で亡くなった日本人は2万6千人もいたとのこと。この時の借金を抱えたまま帰国した松村は決してよい家庭人ではなかったようで、インタビューを求めた彼の長女には拒否をされている。ノンフィクションなので読みやすいわけではない2024/11/02

紙狸

23
2024年6月刊行。著者は元東京新聞記者。ソウル特派員を務め、朝鮮半島に関連するノンフィクションを書いてきた。この本は第2次大戦の終戦直後の半島北部が舞台。北部はソ連軍が間接統治を敷き、現地人の保安組織も構成されていた。米軍統治の南部との間では鉄路が遮断され、北部の日本人たちは取り残された。主人公の日本人は、かつて左翼運動に関わった経歴を持ち、保安組織やソ連軍と折り合いをつけながら、日本人の帰国を促進した。読みながら、米軍とソ連軍の関係や主人公の個人的境遇について疑問を抱いたが、答えが用意されていた。2024/06/17

はやたろう

22
戦後の北朝鮮からの邦人引き揚げの話。戦争によって多くの人が苦しみ、命を落としたが、朝鮮半島でもこれほどの悲惨な出来事があったことに、その罪の大きさを再認識した。その中で、世間に全く名を知られず、また、何の見返りを受けることなく、多くの人命を救ったこの松村義士男という人物に最大の敬意をはらいたい。2024/09/03

JADE

19
1945年8月、日本の敗戦によって、朝鮮半島は38度線で分断され、南は米軍、北はソ連軍に占領された。当時、朝鮮半島には約70万人の一般邦人が住んでいた。南朝鮮の約45万人は翌年までに日本に引き揚げることができたが、北朝鮮の約25万人と満州から北朝鮮へ避難してきた約7万人はそのまま留め置かれ、悲惨な生活を強いられた。北朝鮮の邦人を救うべく、北から南へと「集団脱出」させた人々がいた。その中心人物、松村義士男のドキュメント。期待してた活劇ではなかったけど、知らなかったことが多くて読んでよかったと思えた。☆3.52024/11/26

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